ツール・ド・ふくい 参戦記

サイクリングの記録

福井にまた一つ、すばらしい自転車イベントが誕生した。

その名もツール・ド・ふくい。

山あり海あり湖あり。
嶺南エリアから奥琵琶湖周辺の絶景をなぞる険しくも美しくもライドイベントだ。
ロングライドから遠ざかっていたぼくにとっては酷すぎるようなこの「戦い」に、果敢にも仲間たちと挑んでまいりました。

今回はその記録です。

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コースプレビュー

今回ぼくたちがエントリーしたのは、160kmのミドルコース。

今庄365スキー場を発ち、栃木峠を越えて、奥琵琶湖からメタセコイア並木にアプローチ。
その後R303から熊川宿に飛び込んで、田烏の海に抜けた後、水晶浜を経由して敦賀入り。
最後の最後に待ち受けるのはR476のヒルクライム。
そしてゴール前に立ちはだかる「壁」のような激坂をクリアできたら晴れてフィニッシュ。

見るからにハードなコースプロフィールだ。

そんな鬼のようなライドイベントに、なんとまさかの会社のチャリ部でエントリー。
まだ存続してたんだ。笑
メンバー全員での出走は実に…
何年ぶりかも思い出せない😂

160kmなんて距離を飄々と走り切れるだけの力は今のぼくたちにはたぶんない。
だからこそ走りきるためには、ある程度「戦略」というものが必要となる。

今回のライドにあたってぼくたちが練り出した作戦は、ずばり、最後の坂までできる限り脚を残すこと

そのために…

・道中は絶対に無理をしない(≒調子に乗らない)
・トレインから離脱したメンバーは自力でゴールを目指す(適宜ショートカットしてね)

ということを取り決めていた。

果たしてぼくたちチャリ部は全員が無事に完走することができるのか。
あきらかに無謀な挑戦となるこのサバイバルライドは何人が生き残れるのか。

過酷を極めた1日を振り返りましょう。

アップなし峠 のち 爽快ダウンヒル

第1スティントは栃ノ木峠を越えて道の駅 あぢかまの里を目指す38km

いきなり登場する「山」、ここが最初の正念場だ。
峠さえ超えてしまえば、あとは長い長い下り坂。
賤ケ岳のちょっとした登り以外は何も気にする必要のない、ウォーミングアップにうってつけの区間だ。

朝6時。
薄暗いスキー場に号砲が鳴り響く。
ツール・ド・ふくい、スタートの合図だ。
総勢1,000人近くのライダーたちがコースへと解き放たれていく。

久々のお祭り気分もつかの間、今庄365スキー場を発ったぼくたちにいきなりちょっとした峠が襲い掛かる。
それが栃ノ木峠。

栃ノ木峠

南越前町と滋賀県は長浜市をつなぐ貴重な国道。
2年ほど前の豪雨で道の一部が崩れちゃったけど、見事に復活を遂げたことも記憶に新しい。

少し肌寒いくらいの気温に若干の鳥肌を立てながら、まだ眠たいからだに喝を入れるようにヒルクライムをこなしていく…
朝もやに包まれたスイッチバックがなんとも神々しいね。

余呉高原のスキー場が見えたらそこが峠。
思いの外あっけなく到達することができた〇

ここから舞台は奥琵琶湖へと移っていく。

賤ケ岳にぶつかるまでの15kmほどの道のりは長い長い下り基調。
この日の最高到達点をクリアした大集団が琵琶湖をめがけて直滑降。

脚を止めていても40km/h巡行できてしまいそうなくらいのイージーモードだ!
この区間がず―――っと続いてくれたいいのに…

という願いは届くはずもなく、あっという間に賤ケ岳のプチクライム区間へ。
このあたりはビワイチ随一の絶景区間としても知られている場所だよね。

ほら、ここからの写真は見覚えがあるでしょ😊…ん??

奇しくもこの日はノウエタナショーコンビも参戦していたので記念撮影📷
なにかと福井に走りに来てくれるのがとってもうれしい。

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穏やかな湖面に臨む快走路をパスして第1エイドステーション「道の駅 あぢかまの里」に到着!

チャリ部ご一行もまだ余裕綽々の様子。
今のところはHPもまだまだ残ってるようだ。
意外といけそうじゃん!なんてこの時は話してたけど…

ロングライドのイベントのお楽しみは、エイドステーションでいただける補給食。

くりあんぱん / いなり寿司

初っ端から主食パラダイス。
地元のパン屋さんが朝早くから準備してくれた種類豊富のパンの中からくりあんぱんをチョイス。
小腹が減ったサイクリストにはうってつけの補給食だ〇

優雅にお食事をいただいた後、あたりを見渡すと明らかにサイクリストの数が少なくなっていた。
それもそのはず。この時すでに関門の時間を過ぎていたのだ(!!)

次のエイドの関門は10時30分!!!!
脳裏によぎる「足切り」の3文字。

ぼくたちのツール・ド・ふくいは一体全体どうなってしまうのか!

地獄の49km

第2スティントは、湖北から福井県は若狭エリアへの大移動。
約50kmという長さは今イベントの最長区間だ。。

いきなりシャトルランで脱落しちゃう寸前のような窮地に立たされたぼくたち。

栃ノ木峠の片側交互通行になっていた場所で大渋滞が起きてしまったこと。
悠長に写真を撮っていたこと。
チャリ部のおじさんたちの休憩がとんでもなく長いこと。(怒)

考えられる理由はいくつかあるけど、今はペダルを回すしかない。
ミドルコースの後方に落ちぶれてしまったぼくたちは、自力で後れを取り戻す以外に選択肢はない。
ない脚を削って捨て身のペースアップを図ることに。。。

ちなみにノウエタナショーコンビは先発。
ゴールまで彼らの姿を見ることはなかった…

海津大崎あたりで前方を行く小集団にキャッチアップ。
そこについていたサポートライダーに今の状況を聞いてみることに..

<strong>ぼく</strong>
ぼく

ぼくたちって今相当後ろのほうを走ってますよね。
第2エイドで足切りになったりしないですかね。

<strong>サポート<br>ライダー</strong>
サポート
ライダー

ん~、全体的に進行が遅れてるんで関門も数分後ろ倒しになるみたいですよ。
でもペースを上げられるなら上げたほうがいいですね

ですよねぇ。でもぼくたち脚が弱いんですよねぇ。
なんて思っていると、サポートライダーのお兄さんがしれっとスルスルとペースを上げ始めた(!!)
戸惑う暇もなく前を行く豪脚お兄さんの後輪に食らいつく。

瞬く間に加速する集団の中で突如始まるセレクション。
中切れしちゃった2人がふるいにかけられてしまった。
その瞬間はあっけなさすぎたけど、当初の約束どおりここでお別れ👋
グッドラック👋ご武運を👋ごあんぜんに👋

話によると見捨てられた2人は大幅ショートカットを図り(ルール上問題なし)、
道中グルメも堪能したうえで、
ミドルコースの中では考えられないくらいの速さでフィニッシュしたそうな。笑

集団に残ったチャリ部メンバーは6人。
ここからはこの人数でゴールを目指すことに。

目にも止まらぬ速さで海津大崎の桜並木をくぐり抜け、道の駅 逢坂までの登りもパスしてメタセコイア並木を颯爽と走り抜け、ステージは湖西エリアへ。
かの有名なメタセコイア並木、湖に近づけるナイスなスポット。
ただ単に距離を消化するのはもったいないくらいナイスな場所が点在する区間だけど、ぼくたちはそれどころではない。

写真ネタが仕込めないのはぼくにとってもキツいけど、坦々と踏み続ける。
やがて湖岸の道を離れ、R303に乗っかり、県境を経て熊川宿に到着。

道の駅 若狭熊川宿

今イベントで最も長い区間をクリアした。
多くのライダーでにぎわうエイドステーションを見てひと安心。
だいぶ遅れは取り戻せたようだ〇

飲む水ようかん / 羽二重餅 / バナナ / ワンプッシュゼリー(レモン・梅)

第2エイドの補給食も盛りだくさん〇
飲む水ようかんはこの日いちばんの当たりだったかもしれない。

もうすでに脚は棒のようだけど、のんびりもしていられない。
おなかを満たしたところで次なる区間に飛び込むことに。

虚無の日本海

道の駅 若狭熊川宿から道の駅 三方五湖をつなぐ25kmが第3スティント。

ここからはしばらく若狭路センチュリーライドで幾度となく走っている道が続く。

地元に帰ってきたような安心感がそこにはあった。
とはいえ、ひとつ前の区間でぼくの脚は相当削られていた。
10月とは思えないほど気温も上がり、時間が経つにつれてライドの過酷さも増していった。

そんなタイミングでちょっとしたメカトラも起きちゃう始末。
しばしの間一人旅が強いられた。

やっとの思いで仲間たちに追いついたところで道の駅 三方五湖にイン。
お昼前の一番おなかが空く時間。何をいただけるのだろう…

おにぎり(大)×2 / あげパン / 梅干し / 豚汁 / ようかん

と思ってたらとんでもない量の補給食のお出まし(!!)
もう食べられない。おなかがはちきれそうになるくらい大満足のエイドだった。

果てしなく長い、敦賀までの道のり

第4スティントは若狭エリアを抜け出して敦賀市内を目指す34km

エイドを出発するときの脚の重さといえばもう…
漕ぎ始めた瞬間にもう限界が近いことを感じざるを得ないほど消耗していた。

水晶浜を目指す道のりの記憶は、ほとんどない。笑
強い風が吹き荒れる中、((誰か先頭を代わってくれ~))
と心の声を漏らし続けていたことだけは覚えてる。
が、しかし。たぶんここはみんなにとってもつらい時間だったと思う。
ぼくの願いは誰にも届くはずもなく、後ろを振り返るたびに大きくなっていくパックをただただ受け入れる他なかった。

若狭路センチュリーライドでは序盤の見どころになっているこの区間。
あの時のスピードを覚えているし、目的地までの距離も逆算できちゃうからこそ、なかなか前に進んでいけないのがもどかしい。
やっとの思いで海沿いの快走区間に到達した。

クリアな視界に映える若狭ブルー。
地元を走ってるとこんな景色はめったに見れないから、写真撮影を言い訳に小休止。

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海の区間を楽しんだ後は、ひと山越えて敦賀市内へ。
港町つるがの街並みをゆったりと駆け抜けて、金ヶ崎緑地公園に到着。

地獄のヒルクライムに備えて最後の補給食をいただくことに。

そうめん / みたらし団子 / フルーツ盛り合わせ

さっぱりだけど、ゴールまでのエネルギーをチャージできるとってもいい組み合わせ。
のどごしのいいおそうめん、お口直しのフルーツ、最後のクライムの燃料となるお団子。
実にすばらしいチョイスだ。

木陰で休んで元気を取り戻したところでリスタート。
いよいよ最後の大一番だ!

決死のクライム、感動のフィニッシュ

最後の区間の距離は14km


距離にすると短いんだけど、登り基調の道のりとゴール直前の激坂クライムがとにかくヤバい。

最後のクライム区間に向けて脚を残すなんていう作戦を立ててたけど、圧倒的に走力が足りていないぼくたちに余力を残すことなんて到底できっこなかった。笑
こうなったら気合で乗り切ることしか残された道はない。。

大きな集団の中に飛び込んで金ヶ崎緑地公園を出発。
来るヒルクライムに備えてゆっくりと、ゆっくりと歩みを進めていく…

ゆるやかな登り坂が突如として表情を変えるポイントこそが地獄の入口。
バッキバキになった脚にムチを打ちながら激坂に立ち向かう。

ひとたび足をついてしまえばジ・エンド。
ペダルに全体重を乗せながら着実に登りをこなしていく。

伝われ、この斜度。
※ Googleマップ ストリートビュー より

木の芽峠トンネルのプチブレイクを挟んだら激坂第2ラウンド。
ここからがツール・ド・ふくいのグランドフィナーレだ。
フィニッシュラインへと続く凶悪な坂道を駆け上がる…

声にならない声を上げながらフルもがき。
使える道幅のかぎりくねくねしながら、今にも止まってしまいそうなスピードになりながら。
絶対に足を着いてなるものか。

という意地だけで自転車を進めていく。

そしてフィニッシュ!
長い長い道のりを経て、広大なゲレンデに帰還した。

160kmの闘いを気力で制することができました💮

すばらしい大会でした

こうしてぼくたちのツール・ド・ふくいは幕を閉じた。
圧倒的に走力不足だった。
この一言に尽きるね。笑

走ったことのある距離だし、知ってる道も多いし。
なんとかなると思ってたけど、完全に舐めてた。
とはいえ、山頂フィニッシュは新鮮で楽しかったし、道中の景色はたぶんどこもきれいだったし、エイドも豪華でめちゃめちゃよかった。
かつてのグランフォンド福井を有志のメンバーで復活させたという背景があるみたいなんだけど、ほんとにいいイベントだった。

第2回があって、出走のチャンスがあればまた走りたいな。

いつぶりかの自転車部の面々で走ることなった今回のライド。
残念ながら全員でフルコースの感想を果たすことはできなかったけど、力を合わせてゴールを目指す楽しさを思い出すことができた。
みんなの自転車熱に再び火がついたような…?
また定期的にライドをしましょう💪

そしてはるばる京都から参戦してくれたノウエタナショーコンビにも感謝感謝🥺

肝心のライドは最初しかご一緒できなかったけど、これは完全にぼくのせい。笑
前夜祭もアフターソースカツ丼も含めて福井を楽しんでもらえたかな?
次はどこでいっしょに走ろうか。
来る日に向けてちゃんと鍛えておかねば💪

柄にもなくメカトラを抱えながらも無事走り切ってくれたGTRくん、ほんとによくがんばりました。
おそらくこれが2024年最後の大仕事。
いや、ぼくと走るのはこれで最後だったかもしれない。というのも…

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いろんなことがあったけど、少し距離を置いていた自転車での冒険の1ページにステキな思い出を刻むことができた。
そんな一日でありました◎

ツール・ド・ふくい 参戦記 完

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