紅葉ドライブ2024 ①

ドライブの記録

今年もこの季節がやってきた。
しかし、今年は紅葉ハントには繰り出せないかもしれない。
かつては狂ったように駆けずり回っていたこともあったけど、それも遠い昔のことに感じるくらいいろんなことが慌ただしく回り続けていた。
そんななか、一度だけ弾丸ドライブに繰り出せるチャンスがやってきた。

一回こっきり。最初で最後。
そんな今シーズンの紅葉ドライブを考えうるかぎり完璧な形でまとめあげることができた。

今回はその日の記録です。

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揺らぐ目的地

この日の最終的なあしあとはこんな感じ。

11月の中旬にこんなところで紅葉を楽しむことができたんだけど…
行き先がほんとに決められなかった。

当初の予定では中津川あたりを攻め込むつもりだった。
3年前に見たもみじの園をもう一度じっくり楽しみたかったからね。
でも、今年の紅葉は読めなかった。

いつまでたっても気温が高かったせいか、紅葉前線が足踏みしてた。
染まっていてもきれいじゃない。
そんな声もちらほら聞こえたような。

Xデーは11月12日。
この日はずらせないかったから、狙い目は自ずと遠いところ・高いところへとシフトしていった。
ともすれば、普段なら落葉している大山あんなところもみじ湖こんなところも選択肢に入ってくる。
ある種選び放題な状況が、決めきれないぼくのことをさらに悩ませた。

出発直前までこんなことを言ってたけど、結果としては最良の選択ができたかな?
そんな一日を早速振り返りましょう。

燃え盛るもみじの聖地

寝る間も惜しんで悩みとおした末、ぼくは東に進路をとった。
たまたま仕事がお休みだった親父を助手席に乗せて夜の中央道を駆け抜ける。
実に2年ぶりの親子ドライブ。
大優勝を果たしたこの日の再来となるか。

夜明けと同時に長野県にin
この日最初の目的地はもみじ湖だ。

もみじ湖

正式名称:箕輪ダム
約1万本のもみじが湖畔一帯に広がっていることから、もみじ湖の愛称で親しまれている。日本一のおすすめ紅葉スポットに何度も選ばれた名所の中の名所。

言わずと知れたもみじの聖地。
見頃の時期にクルマでずかずかと入っていけるチャンスがぼくにも巡ってくるとは…
思う存分楽しませてもらおう。

まだ薄暗いダム湖沿いの道を駆け上がっていった先に、真っ赤なもみじがお出迎え。

やば。

なんてことない駐車場にもみじ湖の実力をまざまざと見せつけられた。
こりゃすごいや。
しかし、これはまだまだ序の口。

この後もとんでもなくうつくしいもみじたちに波状攻撃をかけられた。

かの有名なもみじのトンネルもご覧のとおり。
ほどよく色づいたもみじに、ふかふかのじゅうたん。
どうやらいいタイミングで来れたみたいだ。

早朝から大勢の人でにぎわう「聖地」を横目に、ぼくはクルマの写真を撮り続ける。

無数のもみじが見事に染まった風景。
これが見たかったんだ。

見渡すかぎり、真っ赤っか。
これほどまでにすごい場所はそうそうない。

もみじのトンネルから先はなんだかとても狭かったので、ここらで折り返し。
道中あたりをつけておいた場所でバシャバシャさせていただきましょう。

道路脇に立ち並ぶもみじたち。
こんな風景がどこまでも続いていた。

そんなもみじたちをガッと引き寄せて。

ここもすごいや。
川のせせらぎをバックにひっそりと立ち並ぶもみじたち。
「ここからクルマといっしょに打ち抜いてください」と言わんばかりのお立ち台もあったので、ハイアングルからの1枚もゲット。

薄暗い道の中でぼんやりと、それでいてくっきりと浮かび上がる丸形テールの美しさたるや。
納得のいく写真を残すべく同じような写真を何枚も何枚も量産した。笑

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とんでもなくすごいところに来てしまった。
のっけから最高レベルの撮れ高だ。
今シーズンの紅葉ハントは出遅れた感が否めなかったけど、ここ一か所でそのすべてを取り戻すことができたといっても大げさではない。
満足気な笑みを浮かべながらもみじ湖を後にした。

まだまだ続く赤色の景色

もう引き返してもいいかもしれない。
そう思ってしまうくらいの満足感だった。

しかし、ここまで来たからにはもう少し楽しまないと!

というわけで次なる目的地へ。
どうやら蓼科あたりの紅葉が見頃なんだそうで。
そこまで行けば、秋深まる高原の景色も滑りこみでゲットできるかもしれない。
そんな期待を込めてぼくたちは蓼科を目指すことにした。

その前に…

道中見つけた黄色い葉っぱでプチブレイク。
ずっと日の届かないダム湖にいたから気づかなかったけど、この日も上々のコンディション☀

この先の道でもいい写真がたくさん撮れそうだ〇

そうと分かればこっちのもの。
早朝の市街地を抜け、グングンと高度を上げていった。

ほどなくして、ビーナスラインの入口に到着。
このあたりまで来ると風景も高原チックに。

蓼科湖

快調に山道をかっ飛ばし、蓼科エリアに到着。
あいさつがてらまずは蓼科湖へ。
ここもまたいい感じの色づきでした〇

少しカサカサな感じもするけど、これ以上は望むまい。
スカッと晴れた青空と色あざやかなもみじ。
こういった風景に出会えることが、紅葉ドライブに繰り出してよかったと思える瞬間だよね。

お日さまの光をはね返して赤く染まったサンニーくんのテールランプ越しにも紅葉をパシャリ📷
その字のごとく燃え盛ってますね🔥

もみじの中でサンニーくんが映える角度を探してみたり、クルマを止めて湖沿いを歩いてみたり。
蓼科湖がうつくしすぎたあまり、足止めを食らっちゃった。

横谷観音のもみじストレート

調べてみれば意外と出てくる紅葉の見どころ。
このあたりにもきれいな場所がいくつもあるようだ〇

その中でもわりと有名な場所がこのもみじのストレート。

路面の起伏が演出するいい感じの奥行き感。
その両脇を彩るもみじたち🍁いいですねぇ

ざっと見た感じではピークを少し過ぎ、まもなく落葉が始まるところ。
いちばんおいしいところにギリギリですべり込んだ感じかな?

こんなにもきれいな場所は誰もほおっておくはずがないわけで…
このトンネルをひとり占めしてやろうと意気込んでやってきたけど、三脚を立てている人もちらほら。
みんなに迷惑にならないようにサンニーくんのいい写真を残さなきゃ!
そのための術はただ一つ。

<strong>ぼく</strong>
ぼく

おやじ、ちょっと1往復してきてくれ

さすがは父さん。
ぼくがやらんとしていることを一瞬で汲み取ってくれました〇

狙いどおり。パーフェクトです◎

思った以上の「成果」が得られたところで、開けた場所へ。
もみじのトンネルを抜けた先には、それはそれはきれいな展望スポットがありました。
透き通った青空に、まだ残ってたカラマツを添えて。

あぁ、たまらなくいい…

晩秋の高原ドライブ

真っ赤なもみじ、たまたま見つけたイチョウ並木、彩り豊かな高原の風景。
この時点で想像のはるか上を行く紅葉の欲張りセットを満喫することができた。
3年分くらいは楽しめたと言っても過言ではない。

けれども、この先にもまだまだナイスなスポットが待ち受けている。
余すことなく満喫しよう。

という意気込みとともに、ビーナスラインを突き進むことにしたんだけど…

なんてことない場所でも画になりすぎてなかなか前に進めない。笑

ザクザクと足音が聞こえてきそうな落ち葉の小径。
道端にもこんな景色が溢れてるんだから、長野県ってほんとにずるい。

女の神展望台

視界が開けた先に見えるのは、秋の色に染まった山々。
11月の中旬にこんな景色が見れることからも、今年の紅葉の「遅さ」というものを実感できる。
この日ばかりはほんとにありがたかったんだけどね😁

ビーナスラインのメインともいえる霧ヶ峰方面へ行く前に、少しだけ脱線。
毎度立ち寄ってる女神湖の様子も見ておこう👀

というわけで、女神湖エリアへ。
グッと冷え込むこのあたりはさすがに少しだけ先に季節が進んでいた。

静かな湖畔も冬の装い。
ほんの少しだけツンとくるような寒さ。
木々の間をすり抜ける乾いた風。
これまでたどってきた場所とは違った様相だけど、それもまたいい。

色づきがいちばんいい時に来てみたいという思いはずっとあるけど、それはこれからのお楽しみ。

またいつか来れますように。
そんな願いを込めながら、とりこぼすことがないように秋の残り香を楽しんだ。

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「寄り道」はもう少しだけ続く。
どうしても撮っておきたい場所がもう一つだけあったんだ。

それがこの高原の牧場🐄
解放感いっぱいの草っぱらにサンニーくんを放牧!

いや、すごくいいぞ。

一昨年の夏に来た場所にもふらっと。
緑の季節もいいけど、この時期に来るのもまたいいなぁ🤤

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少々長くなった寄り道を経て、ビーナスラインに復帰。
ぼくたちはこの後もすばらしい景色の数々を目の当たりにした。

やっぱりよかったビーナスライン

もうすでにこれほどまでにナイスなピクチャを残すことができたし、紅葉もおなかいっぱいになりかけているし…
そんなわけで、ここからは絶景を楽しむドライブに切り替え。
白樺湖から再びビーナスラインを駆け上がることに。

そうそう、これこれ。
一面のみどりの壁は冬支度を済ませていたものの、この風景を見るとビーナスラインにやってきたことを実感する。
もうすでにワクワクが止まらない🤤

展望台に立ち寄りながらワインディングロードをクリアしていく。
あぁ、すごくいい。
それしか言葉が出てこない。

もみじのトンネルで「走るサンニーくん」の写真が撮れたことに味を占めて、ここでもおやじを駆り出すことに。笑
絶景の中に愛車がいる風景。
サンニーくんが元気に走っている写真に勝るものはやっぱりないね〇

富士見台では富士山の姿も無事にゲット!
家を出たときは富士山を見ることなんて想像すらしてなかったのにな。笑
遠いところまで来たものである。。

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さすがはビーナスライン。
こんなにも短い区間に見どころがギュッと詰め込まれているおかげでなかなか前に進めない。
もう何度も来ているはずなのに、毎回見せてくれる表情が違うから仕方ないよね。笑

そうこうしている間にお昼時になってたのでここらでランチタイム。

ころぼっくるひゅって
〈営業時間〉4月下旬 – 11月下旬 / 12月下旬 – 3月下旬(土日祝日のみ)
〈定休日〉4月下旬 – 11月下旬:木曜日 / 12月下旬 – 3月下旬:平日

やっぱり「ここ」に来ちゃいました。笑
今回ははちみつバターの厚切りトーストで優勝させていただきました🎊

ごちそうさまでしたっ!

数々の絶景におなかが満たされていたのか、トースト1枚でおなかが膨れ上がっちゃった。
けれども、まだ撮っておきたい場所があった。

それが霧ヶ峰のS字カーブ。
高台からこの道を見たクルマ好きの何人かは
((あのS字カーブを走り抜ける愛車の写真を撮りたい))
と思ったことがあるはず。
ぼくもそのうちの一人なのです。

というわけで、ここでもやっぱりおやじを動員。

<strong>ぼく</strong>
ぼく

適当に開けたところで切り替えしてきたらいいから!

という雑な指示だけを残して運転席に押し込みました。

親子合作で残した過去最高レベルのちっちゃいサンニー。
長年頭の中で思い描いていた一枚が現実のものとなった。
もう万感の思いである。。。

この日のドライブはあまりにもパーフェクトすぎる。
やりきった充実感でもって霧ヶ峰の地に舞い降りた。

クライマックス

霧ヶ峰まで来たらそのまま山を下って帰路に就こう。
そんなことをぼんやりと考えていたんだけど…

ふと美ヶ原のほうを見てみると、早朝からかかっていた分厚い雲がいつの間にか消えかかっていた(!!)
これは頂上からいい景色が見れるかもしれない!
見えないにしてもここまで来たのに美ヶ原に行かないのは長野県にも失礼だ!
というわけで、ボーナスステージとして美ヶ原を目指すことに。
このタイミングでようやくこの日の最終目的地が決まった。

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霧ヶ峰 – 美ヶ原間の、険しくも美しい道がぼくは大好きだ。
そこを走ったことのないおやじにもぜひとも楽しんでほしい。

というとってつけたような理由とともに再び高度を上げていく。

快調に山道をかっ飛ばしていくと、徐々に視界が開けてきた。
ものすごい速さで流れていく雲の間を縫うように右に左に。
くねくね道を気持ちよく駆け抜けていると、おなじみの展望エリアが見えてきた。

ここでも1枚残しておこう。

なんだこれ、すげぇや。

立っているのがやっとなくらいの暴風が吹き荒れるなか、その絶景に息を吞む。

タイミングよく雲の切れ間から顔を出したお日さまがサンニーくんを照らす。
はじめましての場所ではないにもかかわらず、初めて来たとき以上の感動があった。

ここまで来れば美ヶ原はすぐそこ。
颯爽と駆け抜けてきた勢いそのままにノンストップで急こう配を駆け上がり、美ヶ原にたどり着いた。

ビーナスライン、走破。
図らずもこの美しい道の全線を一日で駆け抜けることとなった。
そのグランドフィナーレを飾るとっておきの絶景がぼくたちを待っていた。

ここに来るまでの道中は、時折深い霧に包まれていた。
そんなこともあって頂上の視界のよさは出たとこ勝負だった。
しかし、そんな不安をこの景色が拭い去ってくれた。

ビーナスがぼくたちにほほえんでくれた。
なんともベタで寒いワードチョイスだけど、この時ばかりはほんとにそう思ったね。笑

サンニーくんとともにまたこの地にこれた喜びを噛みしめながらシャッターを切る📷
寒さと暴風により手が震えていたせいか使い物にならなかった写真がとっっても多かったのはここだけの話😇

思う存分に景色を楽しんで、帰路に就いたのであった。

帰路へ

帰り道は行けるところまでおやじが担当することに。

<strong>ぼく</strong>
ぼく

あともう1回だけ撮影に付き合ってくれ

というわがままを聞いてもらって撮れた1枚がこの日のラストショット。
こういう道が好きすぎる。

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ジェットコースターのような道を駆け下りて、諏訪の街中に飛び込み、気づいたときには中央道へ。
長い長い一日の余韻に浸りながら福井へと帰還した。

こうして幕を閉じたこの日の弾丸ドライブ。
丸一日サンニーくんと駆けずり回ることも、それを親子で楽しむこともほんとに久しぶりだったな。

こんなはちゃめちゃな行程でも毎度付き合ってくれるおやじに感謝です。
「紅葉を見てもまったく心が動かない」(もったいない!)
「いつも上げてるもみじの写真とほぼ同じじゃないか」(それはそう)
という発言はやや問題ありだっただけど、この日もまた楽しいドライブになった。

体力的にこんな弾丸ドライブをひとりでやり遂げるなんてことは、もう到底不可能なんだということを道中何度も実感した。笑
そういう意味でも、もうひとりドライバーがいたことは心強かったぞ。

快く送り出してくれたあゆみちゃんにも感謝しないとね!
自分の時間がうんと減っていくなかで、こんな一日を送れるとは思ってもみなかった。
この日の思い出を糧に世界一かわいいわが子の子育てにもフルコミットしよう。

そして今回のロングドライブも無事ノントラブルで走り抜けたサンニーくんにはあっぱれを💮
記憶のかぎりでは、前回の弾丸ドライブは2022年の紅葉シーズンだったんじゃないかな。
それ以降はほぼ隠居のような生活をしていたにも関わらず、いきなり車庫から引きずり出されることになったんだよね。笑
手入れをしているとはいえ、そういった背景もあるから今回ばかりはちょっぴり不安だった。
けど、ひとたび走り出してしまえば快調そのもの。
サンニーくんなくしてこの日は成り立たなかった。ほんとにありがとう。
まだまだ元気でいてね。

2024年のドライブシーズンはもうこれで終わってもいい。
そう思えるくらい充実感にあふれた一日であった◎

2024紅葉ドライブ① 完




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