【ステム】【レビュー】スージーステム

機材のはなし

こりゃすごい。
1本のステムに詰め込まれたアイデアの数々。
一度使っただけでこのステムの虜になっちゃった。

他のステムはもういらない。
そう思えたくらいの名品の(浅い)レビューを、いま。

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デザインした人、天才すぎるでしょ。

「スージーステム」

日本のメーカー「東京サンエス」が手掛ける特徴的な一品。
35mmという低いコラムハイトからスマートに伸びるボディには、たかがステム、されどステムと思わしめるギミックが詰め込まれている。

基本スペック

・コラムハイト:35mm
・ボディ角度:77°
・素材:6061-T6-alloy
・コラム径:1-1/8
・クランプ径:31.8mm
・重量:143g(90mm)

絶妙なボディ角度

このステムの大きな特徴のひとつが77°という稀有な角度設定。
この絶妙な角度のおかげで、スローピングフレームでも違和感なくトップチューブとつながる。
ほんのちょっとの違いやけど、見た目に出てくる差はかなり大きい。
GTR SL号のトップチューブの形状はちょっと独特やけど、それでもきれいにつながっている。

7.5mmオフセット

ハンドルクランプのセンターが7.5mm下にオフセットされている。
このステムの最大の特徴(?)ともいえる。
このことによってアングル20°のステムに匹敵するほどのハンドル高を実現!

84°と77°いう角度の差+オフセットされた7.5mm

合わせて1cm以上ハンドルの位置を落とすことに成功した。

ボディ内部に収まるクランプボルト

ハンドルバーのクランプボルトはすべてボディ内に収まる設計になっている。

モノによっては突き出ているボルトがワイヤールーティングの邪魔になったりすることもあるから地味にありがたかったりする。
さりげなく親切な設計、ありがたいね。

このステムをデザインした人、天才でしょ。

ステム交換のきっかけ

かつてつけていたステムはfi’zi:kのcyrano R5

納車時からずーーーっとつけていたもので、特に不満もなかった。
フィジークというブランドも大好きだしね。

やけど、最近になって
((ハンドルはもう少し低くてもいいのかな??))と思うようになったのも事実。
前傾を深くとりたいし、何よりもうちょっと落差が欲しい!笑
てなわけで、ハンドル位置を下げるためのパーツのひとつ(=ステム)を探すことに。

スージーステムとの出会い

ステム選びにあたって重要な要素はふたつ。
それは「長さ」と「角度」
ステム長はこれまでどおりのものでいいとして、ハンドル位置を下げるためにはより角度のついたステムを選ばなければいけない。
パッと見た感じ、だいたいのステムは6°か17°というアングルで作られている。
cyrano R5のアングルも6°だ。
じゃあ17°のステムをサクッと入れちゃえばいいじゃん。
というわけにはいかなかった。

ぼくの愛車、GTR SLのジオメトリを見ると、フロントフォークのアングルは72°。
これに17°のステムを入れるとどうなるか。
そうだね、「水平ステム」になっちゃうんだよね。
地面と平行に伸びるステムはオールドスタイルのホリゾンタルフレームとの相性はバツグン!
やけど、ぼくみたいな大して身長も高くない坊主が乗るカーボンスローピングフレームとの相性は×(※個人的な意見です)

見た目こそがすべてとまでは言わんけど、自分が見てかっこいいマシーンでありたい。

なので、大きく角度のついたステムは避けたいところ。
でもハンドル位置は下げたい。

そんなぼくのわがままをいとも簡単にすべてまるっとあっさり解決してくれたのが「スージーステム」だった。

装着!!

ステム交換の before/after がコチラ。

愛車がよりスタイリッシュになった。いい!!
結果としてハンドル高を1cm以上下げることに成功〇

大胆にポジションを変えてしまった。
ほんの数ミリの違いでもぼくたちホビーライダーが感じ取れるくらいに大きい。
ということもあって、乗り味がどのくらい変わってしまったのかがすこし心配やった。

しかし、そんなことは杞憂だった。
漕ぎだして数分のうちに乗りやすくなっていたことを実感。
ぼくとしては狙いどおりだった。
((もうちょっとこうなると乗りやすくなるんやろな~))
と、常日頃から持っていたぼんやりとしたイメージにバチッと当てはまるポジションになった!

走りに現れた変化は平地の巡航が楽になったこと。
意識的に頭を下げなくても自然に頭の位置が下がる。
このこともあって速度維持はこれまでよりも容易になった。
ステム1本でここまで変わるとは…

乗車中の姿勢が変わったから首の後ろとかが痛くなったりするのかなとも思ったけど、ステムを変えた初期からそのような症状はなし。
もう乗り慣れたから今後の心配もしなくていいかな?

重さとか剛性感とかその他あらゆる要素についても言及できるソムリエ的な人が専門家やガチ勢の中には多くいるけど、その辺のことはぼくには聞かないで。笑
フィジークと比べてもヤワな感じはしないし、かといって突き上げが激しくなったわけでもない。

良いモノを買ったな

また良いモノを買ってしまった。
まるで非の打ち所がない一品。

ステム以外にも「東京サンエス」には日本人に合った魅力的なアイテムがいっぱい。
380mmのハンドルバーも気になっている今日この頃。
フィジークで固められていたハンドル周りが東京サンエスのパーツにとって代わる日が来るかもしれない。

スージーステム

いいところ
・ハンドル高を大きく落とせる⇒落差が出てかっこいい!
・すっきりとした見た目
・スローピングフレームの外観を損なわない77°アングル

よくないところ
なし

いやー、スージーステムがあってよかった!!
あまりに魅力的すぎたのでぼくはこのステムを2本購入した(なんで)

コメント

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