オレンジフェリーで行く四国一人旅②(1日目 大自然ドライブ)

ドライブの記録

-7月28日(金) AM4:40-

むくり。起床。
若干の揺れとエンジンの低い音。
あぁフェリーに乗っとるんやったな。

東予港に到着するのはAM6:00
この日の愛媛県内の日の出時刻はAM5:16

シャワーを浴びて歯を磨き、着替えを済ませてデッキに上がる。
日の出を見よう☀



んんんんんんんんn
なんだこれは!なんも見えん!!



あわてて天気予報を確認。ものすごく微妙やんけ…
さらに前日、山のほうではそこそこの雨が降っとったらしい。
ぼくの晴天山道絶景ドライブ計画に黄色信号がかかる。

かと思えば下船間際、ちらっとお日さまが見えた。



そうそう。これが見たかったの。



そして下船。ほんまに寝とる間に四国についてた。すごい。
おはようGT-R 今日もよろしく!
ボールに向かってブツブツつぶやく桑田のように車に話しかける。
待ち時間を利用してしっかり暖機運転。これを怠ったことは1回もない。

ここまで来て退くわけにもいかんし高原の天気は行ってみるまでは分からんから淡い期待を抱きつつ計画通り出発!

まずは瓶ヶ森林道へ!!

瓶ヶ森林道(かめがもりりんどう)は、高知県吾川郡いの町にある林道。地元ではUFOライン町道瓶ヶ森線とも呼ばれる。瓶ヶ森沿いの尾根を走る道。旧寒風山トンネル高知県側出口より、石鎚スカイライン終点まで延長27キロメートル舗装林道である。晴れた日には石鎚連峰はもとより、土佐湾まで見渡すことができる。瓶ヶ森から5キロメートル下った石鎚山側にシラサ峠山荘(標高1,406メートル・休業中)があり、これより西側は愛媛県側となる。(wikipediaより)

ふむふむ晴れれば絶景が拝めるんですね。
雄大な山に沿って伸びていく天空への1本道は「雄峰ライン」として親しまれUFOラインと呼ばれるようになったとか。

愛媛の地に降り立つと前方には山、山。
今からあそこまで登るんだな~



朝日に照らされる田んぼが美しい。
なんてさわやかな朝なんだ!

東予港から瓶ヶ森林道の展望スポットまでは約47㎞。
国道194号線に乗り、トンネルをいくつも突き抜ける。


どのトンネルももれなくブリーズライトのにおいがした。

前を走る車も対向車もない。超順調!
そして寒風山トンネルを抜ける。



この寒風山トンネル、全長がなんと5,432m(!!)
無料で通れる一般道路の中では最長距離を誇る。
とっても長かった。

トンネルを抜けるとすぐに大きく左にターン。
ここからは道幅の狭い林道に突入。



調べとるとき離合困難とか不安を煽るようなことばっか書いてあったからちょっとびびってた。
この車で狭い道なんて走ったことないしね。
でも、すれ違うところも何か所かあるし道幅自体もそこまで狭いわけじゃない。
離合は普通にできそうな道やった。
この日は運よくUFOラインを抜けるまでに2~3台ほどしか対向車が来んかった。


木漏れ日がやさしすぎる…


降りては撮って降りては撮って… なかなか前に進めん。

林道に入ってからは九十九折れの道が続き高度が一気に上がっていく。
2速と3速の間を行ったり来たり。左手が忙しい。



先はまだ長い。カーナビ?そんなものないよ!
黙々と登っていく。自転車と違ってがんばらんくてもぐいぐい進む。

しばらく走ると突如視界が開ける。



ビューティフォー
いつの間にか雲を見下ろすところまで来とった。
山頂のほうを見てみると青空が広がっとった。
お日さまもくっきりと顔を出してくれとった。
この時ぼくは 勝った と思ったね。
あとちょっと登れば天空への道を拝める。先を急ごう。
ただ、現実はそんなに甘くはなかったのであった…

ほどなくしてUFOラインの入口に到着!



次のトイレまで23.8K ご親切にどうも
この看板を過ぎたら展望スポットまでもうひと踏ん張り。



手掘りのトンネルをくぐり、



トンネルを抜けると…

見えた。
山に沿って続く1本道。今からあそこを走るんや。
思わずにやけてしまう。よう来たなぁ、こんなところまで。

愛車の写真をとるのは東黒森の登山口が定番みたい。
そこまで行ってみよう。

どのへんかな~まだかな~

通り過ぎてた。しかも7㎞も

慌てて来た道を引き返す。7kmも



それにしてもすごいところに道が通っとるなぁ
Google先生を頼りにやっとの思いで東黒森にたどり着く。
写真を撮ったところからすぐのところやった。







やれやれ。
「ちょっと山を登ったところから写真を撮るのがオススメ!」
っていう情報は押さえとったから登山開始!



分け入っても 分け入っても クマザサ
見たこともない虫がブンブン飛んどる。それも大量に。



そんな中を登山とはかけ離れた格好で突き進む。
ぼく以外にも登山者は何人かおったけど半袖短パンの人はだれもおらんかった。

小高い山をしばらく登り振り返ると…



霧が―っ!霧が――――っ!!!
わかっとったけど視界不良。さっきまで見えとった青空はもう消えていました。

うーん悔しい。もうちょっと粘ってみよう。
この時まだ朝の8時半。時間はたっぷりある。
霧が晴れることを願って車の中でしばし待機することに。



暑いっ!無理!
エンジンのかかっていない車内はもはや蒸し風呂状態。
たまらず飛び出す。

スマホを見ても圏外。ひまだなぁ

#ウイングの活用法



朝お風呂で使ったタオルを干しながら待つこと40分。

ちょっと晴れてきた気がする。再度登山。



うーん。
これだけでも十分な景色なんやけどやっぱり晴れたときに来たかった。
その場に居合わせた地元の人に
「ここは晴れたときはほんまにきれいなんや~ 今日は残念やったな~」
とか言われてなおさら悔しい。
でもまあ高原の天気は運みたいなところもあるしあきらめるしかない。
この先も長いからいつまでもここにおるわけにもいかんしな。

そう言い聞かせて先に進む。



この濃霧である。
こんなはずじゃなかったのにぃぃ

雨が降らんだけましか。いや下が濡れとったら降っとるのといっしょやんな。
結果としてこの日は山間部の大半がハーフウェットの路面コンディション。
水を跳ね上げる音がはっきりと聞こえる。ヤメテクレェェェェ
サンニーがみるみるうちに汚くなってく。
タイヤハウスは葉っぱだらけ。汚してごめんね。

失意のままUFOラインの終点である土河屋を通過。
そのまま石鎚スカイラインを下る。

石鎚スカイライン面河渓(おもごけい)にあるスカイライン入口から石鎚山へ上り坂が続く山岳道路で、途中にある長尾尾根展望所から石鎚山と御来光の滝を眺めることができる。(wikipediaより)

元有料道路なだけあってロケーションは抜群。
それでいてテクニカルなコーナーも少々。
それはもう走っていて楽しい道。
スカイラインを下るスカイライン。いいやんっ
一気に山道を駆け降りる。

協力:藤原 拓海くん



無駄にヒールアンドトゥとかもやってみたり。
回転数が一発でバチッと合うのがきもちいい。

石鎚スカイラインのダウンヒルが終わったところで脳内会議。
四国カルストに行くか行かないか。

(この調子なら登ってもまた霧だらけなんじゃないかな)
(真っ白なカルストとかクソむなしいよな)
(でもせっかくここまで来たんやしこの目で見るべきやろ)
(ってかそのために四国まで来たんやんな)

よし、行こう。
わざわざここまで来て四国カルストを見ずに帰るなんて選択肢はそもそもなかった。

車を西に向け再出発。
待ってろ四国カルスト!

続く

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