タンイチ

サイクリングの記録

「また走ろうねーー!」
再会を約束した淡路島ライドから1か月とちょっと。
早くもノウエタナショーライドが再び実現。
サイクリングのベストシーズンとなった10月を締めくくるべく、ぼくたちは丹後半島に集結した。

10月31日

この日もお日さまより早起き。
まだ薄暗い高速道路をかっ飛ばして、京都府は宮津市へ。

AM8:00

集合場所へ向かう前にちょっとだけ寄り道。

由良川橋梁を渡る京都丹後鉄道たんてつが見たかったんでね。
空と海の間を軽快に駆け抜ける愛くるしい電車たち。
やっと見ることができた。
早起きが報われた瞬間だった。

AM9:00

宮津の道の駅に到着。
立体駐車場にクルマを放り込んでササッとライドの準備に取り掛かる。
ほどなくして全員合流。
ぼくたちの丹後半島1周タンイチが幕を開ける。

今日のコースは丹後半島をぐるっと回るだけ。
宮津市から京丹後市を通り、夕日ヶ浦を抜け、あとは海沿いをなぞるシンプルなルート。
イメージ的にはTANTANロングライドの100kmコースに夕日ヶ浦がついてくる感じ。

  • 壮大な日本海を味わい尽くしたい!
  • おいしいものをいっぱい食べたい!
  • INE CAFEには絶対行きたい!!

甘いごほうびは今日みたいな過酷なコースには欠かせない。
ちょうどいい場所にあるINECAFEの閉店時間は午後4時。
自ずとケツが決まってしまったライド。
果たして間に合うのか。

ぼくたちを夕日ヶ浦に連れてって!

序盤は京丹後エリア在住のタナショーが先導。
夕日ヶ浦まで案内していただくことに。

日本海を目指して京丹後市内をひたすら北西へ。

国道にまたがる丹後鉄道の橋梁。趣深い。

近代建築の趣を感じるなどしながらシンガリでヘラヘラしとったら、ちょっとした登り坂でタナショーがペースアップ!
油断しとった!!
そう長くない緩やかな坂やったから登り切ったところでキャッチアップ。
彼は今日も絶好調のようだ。

と思いきや、すぐ先のコンビニで緊急停止。

タナショー
タナショー

暑すぎる!!!!

一瞬耳を疑ったけど、ウェアを見て納得。
この日、ぼくたちがチョイスしたウェアは、

タナショー長袖ジャージ(厚手) + ビブタイツ(厚手) + ウインターグローブ + シューズカバー
ノウエ長袖ジャージ + ジレ + ビブショーツこの日の最適解◎
ぼく長袖ジャージ + ビブショーツ

最高気温が20℃あるかないかと言われている日に冬の格好で来ちゃったムキムキゴリラ。
現地の気候にいちばん詳しいはずなのにいちばん気温を読めてなかった。笑

とりあえず必要なさそうなごっついシューズカバーをパージ。
いくらかマシになるかな??

足元から局所的に冷気を取り込むことで調子を取り戻した(?)タナショー。
まだまだ先頭でぼくたちを牽き続ける。

およそ40km地点、海が見えてきた!
ほどなくして夕日ヶ浦に到着。結構遠かったね。

ここに来たのは、そう、

このモニュメントを一目見るため。

タナショー
タナショー

夕日ヶ浦にもBE KOBE的なアレができたんすよ~

って聞いてから一度見てみたかったやつ。
予想外のひっそり具合やった。

地名を知らんかったら脳内変換に時間がかかりそう。

という感想を抱きながらパシャリ。

お昼はピザにしましょう🍕

海が近くに見えているのになかなか海沿いは走らせてもらえない。
夕日ヶ浦を出発すると何やら緑いっぱいの道へ飛び込むことになった。
いきなり始まったヒルクライムに困惑しながらも坦々と各々のペースで登っていく。

背中から羽根が生えたかのようにヒラヒラと加速していくノウエくん。
彼もスーパーコンディションのようだ。

難易度はそれほど高くなく、数分登ったところがこの峠のピーク。
七竜峠っていうみたい。

ダウンヒルをこなし、気づかぬうちに子午線もまたぎ、小さな漁港にたどり着いた。
時刻はちょうどお昼時。
今日のランチはピザ屋さんに連れてってくれるみたい。

漁港にたたずむピッツェリア uRashiMa さんへ。

タナショー
タナショー

座れるか聞いてきますわ~

タナショー
タナショー

18時まで満席らしいですわ~

なんと。行列必至の大人気店だった。
18時まで待ってたらINE CAFEが閉まっちゃう。
ってか日が暮れちゃう。
店外に漂う香りだけを楽しみ、しぶしぶ他のお店を探すことに。

とは言っても、気分はすっかりピザの口。
数年に1回あるかないかのピザの口。

ピザ屋さんないかなあ??
そんな都合よくピザ屋さんが現れることなんてないy

あったーーーーー!

Googleストリートビュー より

薪窯で焼くピザの店
ピザに飢えているぼくたちの目はその看板をしっかりと捉えた。
淡路島で散々やらかしたぼくの狭い視野ですら見逃すことはなかった。

ピザが食べれるぞー!!

どうやらホテルの中のレストランに薪窯なるものがあるみたい。

ぼく
ぼく

クルマも人っ気もほとんどないけどやっとるんかなあ?

入口からホテルの中を覗き込むと、案内板が立っている。
ランチはおやすみ ディナーは宿泊される方のみの営業です
な”あああああああああああっ

信じたくなかったけど、何度読んでも書いてあることは同じ。

ピザ屋さんに2度フラれたぼくたち。
もうピザはあきらめよう。
ちょっぴり残念な気持ちで自転車にまたがる。

琴引浜を過ぎ、視界がバッと開けて日本海と再会。
ここから先はしばらく海沿いを走ることになる。

さすがにお腹がすいたので 道の駅てんきてんき丹後 で燃料補給。
厳しい区間に備え、大好きなからあげ定食を食べて元気を取り戻した。

無限アップダウン地獄と美しい日本海と

丹後半島ライドも折り返しに差し掛かった。
時刻は午後1時を過ぎた頃。
ここから伊根町までは30kmほど。
INE CAFEの閉店までにはまだまだ時間がある。
安全圏内といってもいいだろう。

というわけでちょっと寄り道。
道の駅を出てすぐのところにある細い脇道へ。

空しか見えない直線を駆け上がった先にあるのは、大成古墳群!!

タナショー号 cervloは実家で待機中らしい。
ノウエ号

景勝地である立岩を見下ろす見晴らしバツグンの展望スポット。
Instagramの🔍を押すとよく出てくるおじさんの投稿を見て気になっていたところ。
ベリーグッドです◎

高台の先っちょからは遠くに見える水平線を一望できる。

めちゃめちゃきれいな景色に大満足。
やけど、本当の日本海の絶景はこの先に待ち受けていた。

大いに楽しんだところで本線に復帰。
伊根町に向かうまでの中間ポイントとしてひとまず丹後半島の北端、経ヶ岬を目指す。

屏風岩、袖志の棚田などなど「海の京都」を代表する有名なスポットが多々あるこの区間。
左を見れば眼下に広がる日本海。
眺望的には申し分ない区間ではあるけど、ひたすらアップダウンが続く。
ちょっと大げさな言い方をすると、平地がない。

ガツンとパンチの効いた坂ではないからひとつひとつ着実にクリアしていく。

山の紅葉も色づき始め。
みんなで紅葉スポットの話をしながらシャカシャカとペダルを回す。

長かったアップダウンを経て、遠くに経ヶ岬が見えてきた!
まんまるなお山の形がなんともかわいらしい。

経ヶ岬は丹後半島の最北端。
もうちょっと広い範囲で言うと近畿地方の最北端である。

灯台もあるみたいで、なかなかな最果ての地に到達した証としてぜひ踏みしめておきたい気はする。
が、その灯台はお山を登ったところにある。
そこまでの道のりはタナショーいわく「そこそこ登る。」
数多のアップダウンに脚を削られたぼくたち、余計なクライムは拒否したいのが本音。

ノウエ
ノウエ

近畿の最北端ってことは「本州最南端」的な石碑があるんですか?

タナショー
タナショー

ないなあ。

ノウエ
ノウエ

じゃあ見に行く必要はありません。伊根へ行きましょう!

どうやら潮岬のような好待遇は受けていないみたい。
満場一致で経ヶ岬はスルー。
ぼくたちは再びアップダウン地獄に脚を踏み入れた。

丹後半島の真骨頂

丹後半島のいちばん上からは南東の方向へ舵を取る。
伊根町までは18kmほどだ。

アップダウンの連続であることには変わりないんやけど、ちょっぴり道の性格は変わる。
高所に作られた海岸線はまるで崖の上を走っているかのよう。
真下を覗き込めばスリルいっぱい。でも、遠くの眺めは最高。

日本海の荒々しい波に削られた地形に沿うようなダイナミックなワインディングロード。
こういう道が好きなんだ。

洞門と複合コーナーの繰り返し。
走ってワクワクして、きれいな景色を目の当たりにして感動する。

まさにこの区間はタンイチのハイライト。
大自然が織り成す絶景はほんとにほんとに一見の価値がある。

そして伊根町へ…

知らぬ間に伊根町に到達していたぼくたち。
感動のセクションから一転、なんとも地味ーーなクライムを2本挟んで伊根の舟屋群を目指す。
朝からぼくたちをいちばん牽いてくれていたタナショーがこのあたりでペースダウン。
電池が切れたかのように見る見るうちに失速していく。

力を合わせて(?)最後の登りをクリアし、舟屋に向かって坂を駆け下りる。


ようやく、ようやく、伊根の舟屋群にたどり着いた。長かった。
おだやかな波のようにまったりとした時間が流れた長閑なところだと思っていたら大違い。
駐車場も駐輪場も満車になるくらいの勢いで混み合っていた。

こんなに人気なとこやったんか…

到着するやいなや一目散に INE CAFE へ。

海の京都Times より

どの席からも伊根湾を眺めることができる舟屋の形をしたカフェ。
4組くらい待ちだった。

ガトーショコラ、クレームブリュレ、チーズケーキをそれぞれ注文。

ちょっと早いけど、タンイチのごほうびを🍰
いただきますっ!

おいしすぎる。
口いっぱいに広がるチーズの香りと濃厚な食感。ぼくの大好きなやつだ。
あったかいコーヒーが100km弱走ってきた体に染みわたる。
なんて贅沢な時間なんだろう。
落ち着いた雰囲気のカフェで優雅にティータイムを楽しむ。

これがやりたかったんだ。

間に合ってよかった。

幸せな気分に包まれたぼくたち。
日が傾き始めていることも忘れ、舟屋の風情を余すことなく楽しんだ。

ラストスパート

タンイチもいよいよクライマックス。
最終スティントは伊根町から天橋立を目指す27km。
てっきり20km弱ぐらいしかないと思っとったのにわりと距離が残ってた。

PM 4:30

もうすでに夕方だった。
この日の日没は17時過ぎ。

ぼくたちのライドはまたしてもナイトセッションに突入することとなった。
とはいえ、暗い道を長時間走るのはやだ!

沈みゆく夕日を眺めながらフラットな海岸線を全力疾走。
甘いものを取り込んだぼくたちは強い!!
横風をものともせず今日いちばんのハイペースを刻む。

残っていた脚をすべて使い切る勢いで突き進むこと1時間弱。
天橋立が見えてきた。
街中の混雑も含めたらなかなかの好タイムだ。

17:30 タンイチ 完

すべて出しきった…

あたりはすでに真っ暗。
せっかくやから日本三景のひとつを楽しもうと思ったけどなんもわからんかった。

走行距離:122.5km バイクタイム:4時間46分

遊びつくした!
そう思えた中身のギュッと詰まったライドだった。
楽しく1日を遊びつくすならこのくらいの距離がベストだよね。
絶好のサイクリング日和をこの2人とまた楽しむことができてよかった。

2人ともありがとう!
ノウエタナショーライドはこれからも定期的にやりたい。

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