アワイチ

サイクリングの記録
????
????

アワイチヤリマセンカ?

突然のお誘いだった。
久しく一緒に走っていない学生時代の後輩からだった。
夏場を近場のライドだけで済ませていたからちょうどロングライドをしたい欲がたまっていた。
連休のスケジュールを見てみたら奇しくも真っ白!

ぼく
ぼく

行く!行きます!

真夏のピークも過ぎ去った9月の4連休、ぼくたちは淡路島を満喫してきた。

————————————————————————————————————

9月21日 ☀

午前3時、起床。
眠い。眠すぎる。
かわいい後輩たちと久しぶりにいっしょに走れることが楽しみすぎてまともに寝られなかった。
今回のアワイチは日帰り弾丸強行スケジュール。
未明におうちを出て夜中に帰るというなんともめちゃくちゃな1日。
行ってみれば長距離ドライブとロングライドのデュアスロン。
ワクワクするね!!
寝ぼけ半分でクルマに乗り込み、ぼくのアワイチは幕を開けた。

今日のメンバーはタナショー・ノウエくん・ぼくの3人。
大学卒業後もしっかりチャリンコを続けている数少ないメンバーのうちの3人。
京都府は二条駅で合流し、一路淡路島へ。

明石海峡大橋を越え、淡路島に上陸!
トンネルを抜けた後にバッッと現れる橋は何回通っても感動するよね。
SAエリアから続く大渋滞を横目に高速道路から退場し、今日のデポ地へ。

アワイチの始まり

AM 8:40

準備開始。
チャリンコをクルマから降ろし、ジャージにお着替え。

タナショー
タナショー

ここ2か月ほぼ走ってないんすよー

タナショー
タナショー

今日はゆるポタですよー

出た!サイクリストが絶対に信じてはいけないフレーズ。
こういうことをという人の中にほんとの「ゆるポタ」のペースを知っている人はいない。

まずは脚を温めながら最初のコンビニまで。

3人が3人ともスピードプレイ

補給食をポケットに詰め込んでリアルスタート!!
東海岸を気持ちよーーく進んでいく。

淡路夢舞台のあたりは風もなく道も広い。

自然と巡航速度もテンションも上がってくる。
いやー、150kmなんてちょろいね!※

島を1周するというシンプルなルートやけど、楽しめるポイントがいくつもあるのが淡路島の魅力。
以前同じメンバーでアワイチをしたときはグルメ以外の見どころはほぼスルーしてた。ストイック。
そんなもったいないこと今日はしないぞ。

という意気込みを持って「有名どころ」はしっかりチェック。

このでっかいオブジェが見たくて場所まで念入りに調べたのに、
道路から誰が見てもわかるような目立つ場所にあるのに、
チャリンコに乗りながら視界にとらえていたのはノウエくんだけでした。
前しか見てないぼくとタナショーはまったく気づかず。笑

ノウエ
ノウエ

完全にスルーしてたんで寄らないのかと思いました😀

そんなつもりはまったくない。
ぼくたちの視野の狭さたるや。。

スタートから1時間ちょいくらいが経過した。
場所で言うと洲本温泉の手前までやってきた。
ここで最初のピットストップ。
小腹もすいてきたしね。
タイミングよく現れた たまご屋さんちのたこ焼 さんで軽く燃料補給。

「今はイートインやってないからお外で食べてね!」と、お店のおばちゃん。
ご時世だから仕方ないよね。
向かいの浜辺で男3人、波の音を聞きながら粛々といただくことに。

淡路島の玉ねぎがたっぷりのったやつ(名前忘れた)タコのからあげが入ったやつ(名前忘れた)
明石焼きっぽいふわふわの生地にソースと玉ねぎがよく合うこと◎
タコの大きさもケタ違い。
大粒のたこ焼やったけど一瞬でぺろり。

ごちそうさまでしたっ!
大満足じゃ。

ほどよくおなかが満たされたところでリスタート!

ヒルクライムは突然に…

まだまだ元気いっぱいのご一行。
洲本の温泉街を快調に通過。
車通りも信号も少なくなったあたりからタナショーが先頭に。

突如として始まる漢の一本牽き。
何年か前になぜかサイコンを取っ払ったムキムキゴリラ🦍
力加減が分からんと言いながらも彼が先頭になるともれなくペースが上がる。

アワイチにおいて登り区間というものは全部で4回登場する。
南淡路水仙ラインからの山道クライムがヒルクライム第1ラウンド。
これまでの平和だった道のりはここから一辺、心の準備をする間もなく急坂が襲い掛かる。

登りに入ってもペースが落ちない絶好調男タナショー。
やっぱり乗ってないなんて嘘だったじゃないですかー!やだー!

必死に食らいついてたどり着いたナゾのパラダイスの入口。
淡路のおもしろい穴場。中はどんなところなんだろうか。
一度でいいから行ってみたいものだ。

その後の登りもクイッとパスしテクニカルな下りセクションを経て、海岸線へ。

個人的には淡路島のなかでいちばんしんどい区間。
ここから先に続く道はしばらくこんな感じ。
ほんとに変わり映えしないよ。

水平線はめっちゃきれいだけどね。

風が味方をしてくれたおかげで巡航速度が速い。
退屈なセクションをサクッと片付けるべくハイペースを維持しながら着実に前へ進んでいく。

海沿いの平坦路をパスした後に待ち受けているのが 灘の急坂

Google ストリートビューより

アワイチの中でいちばん厳しい登りなんじゃないかな。
10%以上の勾配が続くわけですよ。
歯を食いしばりながら全体重をペダルに乗せてクリア。
荒稼ぎした位置エネルギーでもって一行は阿万の町へ降り立った。

遥かなるジロデアワジ

長かったオーシャンロードを終え、静かな街中で一息ついた後に始まるヒルクライム第3ラウンド。
福良に抜けるちょっと短めの上り坂。
たこ焼き屋さんを出てからほぼ何も食べていないこともあって体の中の燃料ゲージに警告灯が灯る。

ぼく
ぼく

これを越えたらランチやーー!!

重くなり始めた脚にムチを打ち、気合でピーク越え。
おいしいおいしいランチはすぐそこ、そのまま福良の街へ直滑降。

海鮮も捨てがたかったけど、今日はお肉も食べたい!
みんなから賛成をいただけたので、今日のランチはこちら。

Giro d’ Awaji さんのローストビーフ丼。
淡路牛と淡路島の玉ねぎがふんだんに使われた一品。
西洋わさびをちょこっと乗っけたたらおいしさにニトロがかかった。

店頭にDNS回避君とかいう自転車修理キットの自販機が置いてあったり、
お店の中に何台かロードバイクがディスプレイされとったり。
めちゃめちゃサイクリストフレンドリーなお店😊

ノウエ
ノウエ

Giro d’ Awaji の Giro d’ ってあの Giro d’ ですか?

お店のマスターもサイクリストなんだそうな。
Giro d’ Awaji の Giro d’ はおそらくあの Giro d’ なんだろうね!

西海岸へ

アワイチは後半戦に突入。
おいしいごはんで再び体力を取り戻したぼくたちは西海岸に向かってペダルを回し始めた。

福良の街を出発し、うずしおラインに合流。
ここからヒルクライム第4ラウンドが始まる。
厳しい登りではないけど、先の登り坂たちと違うのはアップダウンが何度かあること。
ボス戦にふさわしい相手だね。
登って下った先にはまた登り坂。
なかなかしぶとかったけど、なんとかやっつけた。
これでがっつり登る区間は全制覇。
あとはスタート地点に向かって西海岸を突っ走るのみ!!

海沿いの道を坦々と進んでいき慶野松原へ到着。
なんだかんだでノンストップ。
暑いし眠いし、疲れたし。
アイスで首元を冷やしながらこの後の作戦会議。

Q. スマートにライドを楽しむぼくたちに今日足りてないものは?
A. チルタイムを楽しむ時間!

がっつり走ってまったり過ごす。
このメリハリこそがライドそのものの質を向上させるのである。
せわしなく走り続けているだけではおしゃれサイクリストの道を究めることはできない。

ノウエ
ノウエ

しばらく走った先にいい感じのカフェがありそうですよ!

コンビニを出て十数キロ先のカフェを目指す。

ぼく
ぼく

場所は頭に叩き込んだ!みなさん着いてきなさい!!

100kmほど走ってきたとは思えないくらいまだぼくの脚は軽かった。
1,2段シフトを上げ、ほどよいペースで巡航していく。

小高い丘を越え、見通しのいい直線に降りてきたところでさらに加速!
と同時にノウエくんが先頭に上がってきた。

ノウエ
ノウエ

あれ、カフェ寄らないんですか?

ぼく
ぼく

え???

なんとまたしても目的地をスルー。笑
後ろを振り返るとだいぶ離れたところにカフェの姿があった。
みんなごめんね。

気を取り直してカフェへ入店。

すごくおしゃれな外観✨

テラス席なるものも用意されていて愛車を眺めながらコーヒーをいただくことも可能。
この上ない贅沢だ。
さらに道路の向こう側は水平線。
晴れたらこの席からサンセットを拝むこともできそう。

こんないいところがあるなんて知らなかった。
絶対にまた行こう。

ぼくの自転車だけサドル低すぎ問題。

思い思いの写真を残し、オーシャンビューの特等席を惜しみなく楽しむ。

ゴールまでは残り30km強。張り切っていこう!

ぼく
ぼく

ところで今何時?

今日に関して言えばあまり時間のことは気にしていなかった。
それなりに速い時間に出たし、道中のペースもよかったし。

ところがどっこい。
この時すでに午後5時。
「夕方ごろ終われたらいいですね~」
なんて言っとったのにもう夕方じゃないか!!

日が落ちるのも早くなるこの季節。
ナイトセッションに突入するのは避けたいぞ。

と思いながらも、きれいな海を目の前に写真を撮る手は止まらない。

ぼくの自転車だけサドル低すぎ問題

夕日待ちのライダーたちにまぎれて3ショットを量産。

この日タナショーとノウエくんは2人してニューフレームを投入してきていた。
((新しいホイールをぶち込んでふたりを驚かせてやろう😏))
とひそかに画策しとったけど、結局何もできなかったぼくが結果驚かされることに。くぅぅ

そして、ナイトセッションへ。

この風向き、残りの距離から考えると6時過ぎにはゴールできるだろう。
ぼくらはみんなそう思っていた。
けど、渋滞のことまでは予想できていなかった。

幸せのパンケーキとかキティちゃんのアレの周辺がもう大渋滞。
思わぬ足止めを食らってしまった。
ロスタイムを最小限にとどめるべく再加速。
すると背後から悲痛な叫びが。

ノウエ
ノウエ

次トイレがありそうなところがあったら止まってほしいです~

コンビニはもうないところまで来ているし、浜辺のパーキングにもトイレのようなものはない。

ぼく
ぼく

あとどんくらいもちそう?

ノウエ
ノウエ

もう膀胱が限界突破してます!!

なんたることや。
ノウエくんをお守りすべく玉砕覚悟の再々加速。

ギアもペースも上げようとしたそのとき、風向きが一変。
今日1日ずっとぼくたちの後押しをしてくれていた追い風が最後の最後で強烈な向かい風に。
必死でペダルを回してもサイコンが表示するスピードは23km/hそこそこ。
なんでや!進まん!

すでに真っ暗になってしまった道を向かい風を切り裂きながら懸命に突き進む。
明石海峡大橋が視界に入り、ゴールが見えてきたその時!

ぼくたちは!!

トイレを見つけた!!!

光り輝くきれいな明石海峡大橋も対岸のきらびやかな明石の街並みもそっちのけで緊急ピットイン。
お守りすることができてほっと一息。
平坦でも息が上がるくらいの向かい風で脚はもう売り切れ。
ゴールまでは軽く流そう。

だんだんと大きくなってくる明石海峡大橋に向かって3人仲良くランデブー。
ウイニングランのように優雅な走りでフィニッシュラインを割った。

PM 7:20 アワイチ 完

走行距離:148.75km バイクタイム:5時間32分

移動時間の2倍くらいの時間がかかっとる謎。笑
グルメあり、絶景あり、ちょっとしたハプニングもあり。
思い返せばなんともドラマチックなライドやった。

自転車を片付けた後は小ぢんまりとした町の銭湯できれいさっぱり。
帰り道は連休の大混雑で島を脱出するのに1時間半くらいかかった。
連休とはいえここまで混むなんて。

宝塚のSAに着いたころにはお食事屋さんは閉店。
京都に戻って夜ごはんにありつけたのは日付が変わる直前だった。

そこからみんなとお別れして福井県へひとっとび。
活動時間、実に23時間ちょい。
やりきった…

ノウエ
ノウエ

冬までにもう一度走りに行きしましょう!

同じことを言おうと思ってた。
誘ってくれたらおじさんどこでも行っちゃうよ。
何も予定のなかった4連休にとってもステキな思い出ができた😋

コメント

タイトルとURLをコピーしました