ぼくらのしまなみライド ①/②

サイクリングの記録

しまなみ海道

今治と尾道の間に浮かぶ瀬戸内の島々。
それらを結ぶ極上のサイクリングコースは全サイクリストのあこがれの地。

「サイクリストの聖地」を2人で走る

長年の悲願を果たすときがようやく、ようやくやってきた。

今回は夏の盛りの瀬戸内海でアツい2日間を過ごした記録です。

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スタート!

8月5日(金)

午前9時、目の前には来島海峡。

とうとうふたりでこの地にくることができた…
ここから始まるしまなみ2days

長年思いを馳せていた「サイクリストの聖地」を思う存分楽しむゾ。

ナイスピクチャも残しながら。
さあ、多島美を巡る極上のライドの始まりだ!

 

今回の行程はしまなみ海道を2日間かけて往復するというもの。
ぼくたちとしてはめずらしく何日も前から計画を立てていた。だからなんと宿もある!
初日の今日は今治を発ち、尾道を目指す70km
しまなみサイクリングのザ・王道ともいえるルートだね。

大島 – 伯方島 – 大三島 – 生口島 – 因島 – 向島
これだけの島がぼくたちを待ち受けている。

楽しみで仕方ない。
早速ライドを始めよう!!

バカデカいサドルバッグに荷物と希望をパンパンに詰め込んで、ぼくたちはしまなみ海道へと繰り出した。

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瀬戸内海に浮かぶ島々は橋で結ばれている。
これらをすべて「自転車で」渡ることができるというのがしまなみ海道最大の特徴。
海の上を走り抜ける爽快感。これがたまらんのだよ。

来島海峡大橋

まず初めに渡るのは来島海峡大橋
最初にしていちばんスケールのでかい3連吊り橋のお出まし。
海を抜ける強い風を一身に浴びてながーーーーーーーい橋を進んでいく。
すこし覗き込めばその高さにただただ驚くばかり。

いちいち画になりすぎる

アプローチを駆け下りて大島に上陸。
ここからしまなみライドが本格的に始まっていく…

最大の難所

来島海峡を背に大島を北上していく。
暑くなり始める前のこの時間は、距離を稼ぐにはもってこいではあるけど…
ここ大島にはどうしても行っておきたい場所がひとつあった。

その場所の名は亀老山展望公園
ついさっき渡ったばかりの来島海峡大橋を眼下に望むナイスなビュースポットだ。

strava より

そのナイスビューの前にはパンチの効いた厳しい坂道が待ち受けている。
腹を括る暇もなく激坂区間が始まった。

坦々と登り続けたあと、一瞬だけ下ってから登り返し。
山頂を目の前にして、最大勾配が立ちはだかる。
普段立ち上がることなどまずないあゆみちゃんも身をよじるようなダンシングで登頂…
なんとこの凶悪な登り坂も足つきなしでクリアした◎
強くなったね😭

玉藻塩アイス

今にもオーバーヒートしてしまいそうな体に、展望公園名物の玉藻塩アイスを投入。
手造りの玉藻塩がいい味を出しててめちゃくちゃいい。
全身に染みわたる塩気で圧倒的回復。

お待ちかねの展望台からの眺めを楽しもう。

パーフェクト。

四方を見渡す展望台は、どこから見てもバツグンの眺望を楽しめる。

来島海峡大橋もあんなところに。
こうして見ると「クラウン・ブリッジ」というネーミングの秀逸さを感じずにはいられない。
しかし、あんなところを自転車で渡ることができるとは…
しまなみ海道はやっぱりすごいところだ。

この展望台を手掛けたのは、かの有名な隈研吾氏。
亀老山を下から見上げたときに展望台が隠れるように凹型の設計がされているんだそうな。
デザインはもちろんのこと、こういったこだわりポイントがあるのもすばらしい。

体力ゲージを大幅に削り、フレッシュな脚を使い切ってでも見る価値のある景色がここにはあった。

<strong>あゆみちゃん</strong>
あゆみちゃん

今までのキツい特訓はこのためやったんやなぁ
達成感がすごいわ

あゆみちゃんも大満足の様子。
こうしてしまなみ海道最大の難関は無事攻略。

ここからは瀬戸内の海のようにおだやかで優雅なライドを楽しんでいこう。

前途多難?

亀老山を下りルートに復帰。

ここからは青いラインをなぞりながら尾道を目指す簡単な作業です。
過酷なヒルクライムで体の中の斜度計がいい感じにぶっ壊されたおかげで大島のアップダウンもなんのその。笑
軽い足取りで次なる島へと近づいていく。

伯方・大島大橋が姿を現した。

伯方・大島大橋

アプローチを無難にこなし、伯方島に上陸。

この日2つ目の島は伯方島
「伯方の塩」で有名なあの島だね。
しまなみ海道の中ではいちばん小さな島にもグルメスポットが盛りだくさん。
残念ながらランチタイムにはまだまだ早いのでいただくことはできなかったけど×

とはいえ、素通りしちゃうのはもったいないので道の駅 伯方S・Cパークでプチブレイク。

伯方ビーチで伯方の塩ソフトを食べるやつ🍦🍦
これだけはやっておかないとね!
浜辺に打ち寄せる波の音をBGMに、いざ実食。

塩味が甘さを引き立てる。
っていうのはよく聞く話やけど、このソフトクリームもそんな感じ。
サイクリングの途中で食べるソフトクリームはやっぱり格別だね!

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良質な補給食で元気を取り戻してリスタート。
勢いよく飛び出していきたいところやけど、このあたりには暴風ともいえるような風が吹き荒れていた。
空模様もなんだか怪しいぞ☁
とはいえ先に進まないといけないので、チャリンコに手をかけると…

<strong>あゆみちゃん</strong>
あゆみちゃん

パンクしとる!!

あゆみちゃん号のリアタイヤがぺちゃんこになっていた。
心当たりは、ない!
こんなタイミングで不運に見舞われるとは…

慌てて修理をしているところ、無情にも雨がぱらつき始めた。
((いや、今じゃなくてもいいでしょ😭))
泣きっ面に蜂とはまさにこのこと。
悪いことは重なるものだ×

穴の場所も分からないようなスローパンクだったので、チューブを入れ替えて様子を見ることに。 

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アイスの余韻などどこかに吹き飛んで、なんともどんよりとした気持ちでピットアウト。笑
さあ、どうなるこの日のライド!

海岸線

伯方島は橋と橋を繋げばほんの数km
道の駅を出たらすぐに次の橋へのアプローチが見えてくる。

大三島橋

この橋も難なくクリアして、大三島に上陸!
「サイクリストの聖地碑」があるこの島。
魅力あふれるこの島はしまなみサイクルツーリズムの象徴的のようなところだね。
やけど、この日は橋と橋だけを繋いでスルー。
楽しみは明日にとっておくことに。

ここまでの遅れを取り戻すべく、追い風に乗って坦々と漕ぎ進める。
海沿いの景色がきれいすぎるからこれだけでも充分楽しいんだ。

そしてあっという間に次の橋の入口へ。
ここまでいくつか橋を渡ってきたけど、そのそれぞれがどれも特徴的なのがおもしろい。
後ろに見えているのは世界最大級の斜張橋、多々羅大橋

ゆるやかで長いアプローチをゆっくりと駆け上がり、ようやく橋の上に到達。

広島県に入りました。

高くそびえ立つ支柱の下では不思議な現象が起こるそうな。

長ーーーい橋の上から景色を楽しんだり、味わい深い橋の造りに感心したり。
ちょっとしたことが大きな魅力になっちゃうのがしまなみ海道というところ。
んー、なかなか歩を進められぬ。笑

レモン香る島でいただくランチとデザート

そんな多々羅大橋を通り抜けて生口島に到達。

なんだかカッコいいアプローチを駆け降りて海岸線に合流!

生口島と聞いてまず初めに思い浮かぶのは、なんといってもレモン🍋
国産レモンの約4分の1がこの島で作られているんだそうな。
「瀬戸田」という字面を見るだけでもうほんのりさわやかな柑橘系の香りを感じるよね。

時刻は13時頃。
ゆるゆると島めぐりをしているぼくたちに、遅めの昼がきた。
グルメスポットの多い生口島で迎える念願のランチタイム。

おいしいものをたくさん食べるぞー!

気の向くままにゆるゆると。
というのがこの2日間のコンセプトやけど、初日のお昼を生口島でいただくことは決めていた。
瀬戸田の港付近には魅力的なお店がいっぱいあったからね。

『しまなみロマン』
〈営業時間〉(日-木)10:00 – 17:00 (金-土)10:00 – 21:00
〈定休日〉水曜日

そんな中、今回ぼくたちがチョイスしたのは蛸四味丼 。
タコの天ぷら・唐揚げ・お刺身、さらにはゆでタコがどんぶりを埋め尽くす。
タコの四重奏だね。

それぞれがおいしすぎて優勝。
ずっとこれが食べたかったのです。

ごちそうさまでしたっ!

Eランプが灯りかけていたおなかにとびっきりの海の幸を投入して圧倒的回復!
ここからは勢いを取り戻して次なる島を一気に目指す。

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なんていうのはもったいない。
食後のデザートもばっちりいただいておかないと。

『しまなみドルチェ 瀬戸田本店』
〈営業時間〉10:00 – 17:00
〈定休日〉年中無休

こんなにもいいお店が目の前にあるのだから。

おだやかな海を眺めながらテラス席でいただく香り高いジェラート。
レモンの弾けるさわやかさもいいし、ロイヤルミルクティのほどよい甘みも大いにあり〇

本日3度目のアイスで強制的にクールダウンさせることに成功した。

生口島を越えればこの旅の往路はいよいよ大詰め。
ゴールまで元気いっぱい駆け抜けよう!

尾道に向かって、着々と。

しまなみドルチェを発ち、生口島の海沿いをひた走ること数十分。
対岸に次なる島が見えてきた。

残す島はあとふたつ。
尾道の街へと着実に近づいている。

生口橋

目の前に架かるちっちゃな斜張橋、生口橋を通過して因島に上陸!

ここもまたぼくの推しの島。
村上海賊、お好み焼きをはじめとしたグルメ、そして万田発酵…
至るところに魅力があふれている。
過去に訪れたときに食べそびれたいんおこを今回こそは食べてみたい。
なんて思いながらしまなみ海道に乗り込んだわけやけど、いざ走り出してみるとこんなにも暑い日に粉モンを食べる気には到底なれなかった。笑

とはいえ時刻はちょうどおやつ時。
来るクライマックスに向けて最後の燃料補給をしておこう。
因島のおやつと言えばはっさく大福
あれもまたしまなみライドには欠かすことのできないものである。

『はっさく屋』
〈営業時間〉8:30 – 17:00(売り切れ次第終了)
〈定休日〉月曜日・火曜日

島の内陸部を最短距離で貫き、一目散にはっさく屋さんに駆け込んだ。

ここに限った話ではないけど、立ち寄るお店のすべてに当たり前のようにバイクラックが設置されている。
こんなにもサイクリストフレンドリーなところがなんともうれしい。

ショーケースに並ぶ大福の中からひとつずつ。
八朔が生まれた地として知られる因島ならではの一品。
白あんと柑橘系の相性の良さ。それはもうほんとに絶妙。
そしてそれらを包み込むみかん餅の食感もやさしくて最高。

初めて食べたときからぼくはこの大福の虜。
是が非でも食べてみたいと意気込んでいたあゆみちゃんも大満足のご様子だった〇

ごちそうさまでしたっ!

クライマックス

はっさく大福から有り余るほどのエネルギーを授かり、この日最後の橋へと向かう。
この長い坂を登ればこの日のライドはほぼ終わったようなもの。
そう言い聞かせて力強く突き進んでいく。

因島大橋

高速道路の下に通された自転車レーンをクリアして、向島にダイブ。
ここまで来たらもうウイニングランだ。

斜陽が射し込む海岸線を優雅にクルージング。
青く輝く一面の瀬戸内ブルーがなんとも眩しい。

ずっと見ていられる景色だ。
同じ海ではあるけど、地元でいつも見ている海とはまた違う。
もちろん、旅先で目にする他の海ともまた違う。
1日を通しておだやかな表情でぼくたちのライドを見届けてくれた瀬戸内の海も大好きだ。

浜辺でたそがれて余裕をこきまくっていたらお日さまがさらに傾いてきたので先へ進むことに。
ついさっき渡ったばかりの因島大橋に見守られながら島の外周を突き進む。

海沿いの静かな道から市街地のほうへ入っていくと、この日のゴールが見えてくる。
今治駅から坦々と漕ぎ進めること約70km
ブルーラインに沿って絶景を楽しんだり、おいしいものをたくさん食べたり。
濃密な1日を思い返しながらフラムルージュを通過。

フィニッシュラインはもう目前、無事にこの旅の初日を終えることができそうだ。

『後藤鉱泉所(後藤飲料水工業所)』
〈営業時間〉8:30 – 17:30
〈定休日〉不定休

尾道のフィニッシュラインを跨ぐ前に一足早くキンキンのサイダーで乾杯!

昔ながらの雰囲気が漂う飲料屋さんにきれいな夕日が射し込む。
どことなく感じるノスタルジーな気持ちが、「ぼくたちの夏休み」感を加速させる。

いやぁ、いい1日だった。

道中見かけたすべての景色が最高によかった。
世界に誇る「サイクリストの聖地」に感謝の念を込めながら渡り船に乗船。

向島 – 尾道間は橋ではなく船で渡るというのがしまなみサイクリングの掟。

そして尾道港でフィニッシュ。
2台と2人、よくがんばりました。

<strong>あゆみちゃん</strong>
あゆみちゃん

明日も楽しみ!

前回の小豆島ライドを凌ぐ距離を走ってもなお涼しげな表情のあゆみちゃん。
ここに来るためにいつもよりも多めにペダルを回してきた成果の賜物だね。
いやぁ、あっぱれです。

『とりのいっとく』
〈営業時間〉17:00 – 23:00
〈定休日〉月曜日

ホテルでシャワーを浴びてさっぱりした後は焼鳥屋さんで祝杯🍺🍺
パーフェクトな1日だ。

明日はとっておいたお楽しみを回収しながら今治を目指すぞ。
夜も更けぬうちに泥のように深い眠りについたのであった。

ぼくらのしまなみライド ②/② へ続く

コメント

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