8月27日(日) AM 6:00
起床。暑い。
レースの前夜はきまって車中泊。
夜のうちにサーキットに入っちゃえば駐車場の心配もないからね。
お日さまが出てくるころには車内の温度もみるみるうちに上がっていく。
こうなるともう寝付けない。
いいや、準備しよ。
着替えて歯を磨いていざサーキットへ!
※ここから先は か・な・り GT-Rに肩入れした記事になっています。特に23号車の。日産以外のファンの方、いたらごめんなさい。
※あとSUPER GTのこといろいろ語っとるけど2017シーズンのこれまでの内容とかレギュレーションとかの細かい説明はほとんどありません。SUPER GTをあまり知らない方、ごめんなさい。
ワクワク
レースが始まるまではGPスクエアとかで時間つぶし。
にっぽんの モータースポーツの れきし |
安田 裕信選手!! |
EBBROの世界 ミニチュアピットガレージ作りたいなぁ |
もしかしてこれ、決勝のグリッド順に並んどる…?? 細かな演出、だいすきです。 |
新型シビック TYPE R |
なんか、いつにも増して、人が多いな。
あとからわかったことやけど決勝日の人の入りは昨年比+11,000人やったらしい。
やっぱり最後やからなんかな??
あまりにも暑すぎるからレーシングシアターに避難。
レースはまだかな…
12:00
軽く腹ごしらえを済ませてS字コーナーへ。
レースのスタートは1コーナーを抜けたところから見守ることに。
ポールポジションは
GT500クラスが24号車 フォーラムエンジニアリング ADVAN GT-R
シリーズ6戦目にしてGT-Rが初めてのポールポジション!
GT300クラスのポールは25号車 VivaC 86 MC
86のマザーシャシー勢がまさかの1-2-3
12:30ごろ、いよいよレーススタート!
最後の鈴鹿1000㎞が幕を開けた。
1周5,807mのサーキットを173周… 果てしないね。
鈴鹿1000㎞がグランツーリスモ5の耐久レースに出てきたときは途中でセーブしながら5日くらいかけてやったな。懐かしい。
ただ1000㎞走るだけじゃなくていろいろルールもある。
ピットインの回数の設定もそのうちの一つ。
この鈴鹿1000kmでは最低5回のピットストップが義務付けられとる。
5ピットストップ / 2(or3)人でドライバーを交代しながら6スティント
っていうことを考えると…
173周 / 6スティント ≒ 28.83周
ピットインから次のピットインまでは平均して30周弱。
距離にすると約167㎞
ガソリンとかタイヤとかをマネジメントしながらマラソンのように走りきるっていうよりは170㎞くらいのスプリントを6回繰り返す感じになる。
それもこのクソ暑い時期に。
耐久レースでありながらハイスピードバトルがいろんなところで展開されるってわけ。
ドライバーにとってもマシンにとっても過酷なレースだね。
拙い説明をしとる間にコース上ではGT500とGT300のマシンが交錯し始めた。
速さの違うクラスが同じレースで混走するっていうのもSUPER GTの特徴だな。
GT500のクルマがGT300のクルマを追い抜きながら
GT300のクルマがGT500のクルマに道を譲りながら
各クラスでポジションを奪い合うシーンは熱い。
ぼくの推しメン23号車 MOTUL AUTECH GT-Rは12位からのスタート。
シーズン序盤、開発の差がはっきりと出てレクサス陣営から大幅な遅れをとったものの、
そこからヌルヌルと追い上げ。
第5戦富士では2位表彰台に。
着実にウエイトハンデを積み重ねてきたから予選が苦しいのも無理はない。
何位でレースを終えられるか。
マシンが散り散りになり始めたところでぼくらも移動。テクテク
ほどなくして逆バンクに到着。
GT-Rのおケツっていいよね |
ピット作業とセーフティーカーが絡んで23号車は着実にポジションアップ!
いいぞ~~😋
レクサス勢の同士討ち。ZENTが痛恨のコースオフ |
そして意外と登るダンロップコーナー
植毛GT-R |
マシンの表情ってどこから撮るかでけっこう変わるよね。おもしろい。
レースの1/3が終わったあたりで再び移動
お次は西コースへ…
東西に長い鈴鹿サーキットは移動がとにかくしんどい。
加えて立体交差のある8の字レイアウトやから富士のようにコースの内側を自由に行き来できるわけでもない。
逆バンクからヘアピンがすごく遠い…
西ストレートの下をくぐり、長い階段を登ってようやく到着。
ジェイビー様が駆るMOTUL MUGEN NSX-GT |
S Road CRAFTSPORTS GT-R |
46号車は序盤で攻めすぎた結果相手にはじかれて壁にヒットしたんだよね。
速かっただけに勝負権を失ったのはもったいなかったな…
かっこいいだろ?これ、プリウスなんだぜ。 |
23号車 ばっちりキマった!! |
ヘアピンはぼくの好きな観戦ポイント
マシンの流れるスピードがゆっくりでかつ進入から脱出まで長い時間マシンを見ることができるから。
まあこれはおやじが言ってたことなんだけどね。
小1のときはじめて鈴鹿に行ったときに教えてもらったんだ。
そんで、23号車はというと第3スティントに入って4番手に浮上!!
重いウエイトを積んで12番グリッドからスタートしたってことを考えるとすごい速さ。
リアルタイムで追っかけとったぼくからしても「いつの間に?」って感じ。
ロニー選手、さらに1台をオーバーテイクして表彰台圏内で松田選手にバトンタッチ。
第4スティントへ。
そしてぼくたちは最終コーナーに向かってまたまた歩き始める…
ちょうど130Rに着いたころ1台のマシンが目の前でクラッシュ。
プリウスだ。
ここでセーフティーカー投入。
これで何回目だろう。
コースが片付いたところで再スタート!
上位グループにとっては作り上げてきたマージンがチャラになる。
けど、これもレースなんだよね。
仕切り直して各クラスが集団のまま1コーナーへ。
数周走ったあと、場内放送から聞こえてきたのはピエール北川の叫び声。
よく聞くとなんと23号車にドライブスルーペナルティー。
ピットアウトの際に後ろから来た車と接触しそうになっとったみたい。
ファストレーン優先権違反っていうやつ。
たしかに危なかったけど、ペナルティーの判断が遅かったし裁定のタイミングも最悪やったな。
セーフティーカーランで集団がギュッとまとまったせいで一気に12位までポジションダウン。ショボーン
ピットレーンに入っていく23号車を見てめちゃめちゃふてくされてた。
なので、一旦スタンドから離れて観覧車に乗るなど。
サーキットホイール、でっか。
観覧車も立派な観戦スポットのひとつ。
シケイン – 最終コーナー – ホームストレートがよく見える。
レースデーにはチケットがあればタダで乗れるから乗ったほうがいい◎
日が傾いてきた。レースもいよいよ終盤。
長い長い戦いが終わろうとしとる。
あれ、見てください。
23号車、2位にいますよ…!?
さかのぼること数十周…
ペナルティからの復帰後、ロニー / 松田コンビは鬼気迫る走りで猛追撃を開始。
みるみるうちにポジションを上げ最終スティントはなんと4位でコースに戻っとった。
そこからさらに1台をパスして3位に。
いけいけ~~!! |
さらに2位を走っていた17号車 KEIHIN NSX-GTがここにきてタイヤバースト!!(ケーヒンが来ぇへんっ!)
レース序盤を支配していただけにサーキットにはどよめきが。
残るはあと1台。
トップを走っているのは
なんと
まさかの
64号車 EPSON Modulo NSX-GT
— NAKAJIMA RACING (@nakajimaracing) 2017年8月27日
ナカジマレーシング、勝ったら10年ぶりの勝利。
やばい、めちゃめちゃ応援したい。
でも、ニスモもここまできたらあと1台。
優勝…狙えるぞ!!
あと数周ってところまで来ても熱いバトルが各所で見られた。
GT500の3位争いもそう。
100号車 RAYBRIG NSX-GT と 1号車 DENSO KOBELCO SARD LC500による10数周に渡る熾烈な攻防。
長い攻防の末、100号車がわずかなスキをついて39号車をパス!
3位を奪取!!
その直後、大型モニターに映し出されたのは逆バンクコーナー。
マシンが1台ひっくりかえっとる。
25号車 VivaC 86 だ。サーキットに戦慄が走る。
GT300クラスの2番手につけて快走しとったのに…
幸いドライバーにケガはなかったみたい。
(横転したマシンを次戦までにイチから直して復活させたつちやエンジニアリングの奮闘記は感動的やった。)
(かっこよすぎるよ、最強のプライベーター)
一方、GT500クラスでは4位に落ちた1号車が長いバトルの結果タイヤを使い切ってデグナー2つ目を曲がり切れず頭からクラッシュ。
まさに 力尽きた ようやった。
チームの意地と意地のぶつかり合い。総力戦。サバイバルレースだ。
レースの最大延長時間は18時28分。
セーフティーカーが何回か入ったこともあって173周走りきることは厳しそうだ。
64号車が171周目に差し掛かる。ファイナルラップ。
2位から12秒ほどのアドバンテージを築きあげ、フィニッシュ。
46回目の鈴鹿1000㎞、GT500クラスの勝者は EPSON NSX-GT
64号車の勝利は誰が予想しただろうか。
最後に勝ったのは2007年の最終戦。
あの時はSUPER GTの記念すべき100レース目だったんだよね。
そして今回は最後の鈴鹿1000㎞… 節目を飾る勝利。
10年間、長かったよね。
ウイニングランを見て胸が熱くなった。
64号車の優勝を祝福せんかった人は誰もおらんかったんじゃないかな。
おめでとう。
GT300クラスの勝者は65号車 LEON CVSTOS AMG
158周を走り切りトップチェッカー。
スタートは9番手からやったものの見事なピット戦略とマシンの速さで勝利をもぎ取った。
ピット回数を消化するためになんと1周目からピットに入ってた。
奇策にも思えたけどナイスな頭脳プレーやったな👏
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縁石って意外とボコボコしてるよね |
興奮冷めやらぬうちにコースに潜入。
1コーナーから入ったのはタイヤカスが欲しかったから。笑
路面はまだほんのりとあったかい。
そしてホームストレートには1000㎞を戦い抜いたマシンたちが。
汚れた姿がレースの過酷さを物語っとる。
おつかれさま。感動をありがとう。
ピットウォール越しのモチュール。
一時はどうなるかと思ったけど、ロニー / 松田 っていう「最強コンビ」の走りで2位でチェッカー。
ニスモの底力が見れた気がする。
コンスタントにポイントを重ね上げ、鈴鹿終了時点でついにポイントリーダーに。
勝手にレクサスのシーズンなんて思っちゃってごめんなさい。
SUPER GT 2017シーズンは残り2戦。
取ってください、チャンピオン!!
こうしてSUZUKA 1000km THE FINAL は幕を閉じた。
ここでは語りきれんくらいのドラマが1レースの中に詰まっとった。
戦況を見ながら一喜一憂したり、チェッカーを受けるシーンを見てウルウルしたり…
モータースポーツっていいよね。熱いよね。
鈴鹿1000㎞は来年からGT3マシンによる真夏の10時間耐久レースに姿を変える。
歴史あるレースの最期に立ち会えてほんまによかった。
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