オレンジフェリーで行く四国一人旅④(2日目 しまなみ往復ライド)

2017年7月 四国一人旅🚗

今日は念願のしまなみライド!


しまなみ海道




尾道-今治間の瀬戸内海に浮かぶ島々を橋で結んじゃったサイクリングロード。
「サイクリストの聖地」といえばココのこと。

今回のルートはすごく単純。

  今治 → 大島 → 伯方島 → 大三島 → 生口島 → 因島 → 向島 ↘
                              尾道
  今治 ← 大島 ← 伯方島 ← 大三島 ← 生口島 ← 因島 ← 向島 ↙

四国と本州の間を行って帰ってくるだけ!
コースプロフィールはこのとおり

SHIMAPより



橋がけっこう高いところにあるからわりと登ったり下ったりする。
ちなみにしまなみを走るのは今回で3回目。
でも、一日で往復するのはこれが初めて。
果たして完走できるのか…

————————————————————————————-

– AM 6:15 –

むくり。起床。
昨日フェリーで寝れんかったこともあってよく寝た。
予定よりも1時間のお寝坊。

意気揚々とカーテンを開ける。見事にくもり☁
うそやん。テレビをつけて天気予報を確認。

今治:くもり
尾道:くもり

うーん。今日も晴れんのかなぁ。かなしいなぁ。
とか思ってた。実際そんなことなかったんやけどね

昨日の夜買ったおにぎりを食べてシャワーで目を覚ましてホテルをあとに。

車に乗り込んで目指すはサンライズ糸山
しまなみサイクリングにおける四国側の拠点ですね。
いわゆるサイクルステーション。
めちゃくちゃ安く泊まれておいしいレストランまである。
過去2回ここにはお世話になっとる。
尾道からしまなみ1泊ライドをするならココに泊まるのがいいと思います。

今回はここに車を置かせてもらう。

あらかじめ
Q.宿泊者じゃなくてもサンライズ糸山の駐車場を使うことは可能ですか?
A.オッケーよ。でも臨時駐車場を使ってね!
っていうご回答をいただいとった。

施設から海にのほうに下っていくと広大な臨時駐車場(未舗装)がある。
ここに車をポイしてすぐに漕ぎ出せるから今治まで車でしまなみに来るサイクリストにもサンライズ糸山はオススメ。
帰りにお土産も買って帰れるしね!

しまなみにお越しの際はサンライズ糸山を、ぜひ😊

車を止め、早速ライドの準備。
ジャージを着て、自転車を降ろして、トランクからホイールを取り出すと…






前輪の空気がない


いや、ないわけではない。空気圧を測ると40psi
(えっと、昨日四国カルストで乗ったときにパンパンに入れたよな。)
単純に計算して抜けた空気は15時間で2/3程度。
超スローパンクやん。
空気だけ入れてとりあえず走ろう。ダメな様ならチューブを換えよう。

– AM 8:00 –

車を止めて30分後ようやく出発!朝から踏んだり蹴ったり。



最初に渡るのは来島海峡大橋
世界初の3連吊り橋。長さ4105m(!!) しまなみ海道最大の橋。
いきなりクライマックス。



風にあおられながらも颯爽と駆け抜ける。きもちいいいぃぃ!
今治側からやとゆるーーーい下りになっとるから自然とスピードも乗る。
一気に大島までピューン!

って行ってしまうのはもったいない。



この橋、下から見れるんです。そう、馬島ならね!
馬島は来島海峡第二大橋と第三大橋の間にある島。
橋にあるエレベーターを使えば自転車ごと島に降り立つことができる。
(島民の車専用のインターチェンジもあったりする)

ここから来島海峡大橋をじっくり見物。



スケール感がやばい。(語彙の欠如)
巨大建築物萌え



島探検も少々。人の気配が全くない。

満足したのでエレベーターで橋に戻る。
しばらく漕いでようやく橋を渡りきって大島に上陸!

大島の見どころは亀老山展望公園
来島海峡とか瀬戸内海とかを一望できる展望台があるんだ。
(※設計者はあの隈研吾さん)
展望台までは1㎞ほどの緩い登りのあと平均斜度9%の坂が3㎞弱続く。
なかなかハードだね。いいじゃない。登ってやろうじゃないの。
メインルートから少しそれたところでヒルクライム開始。
4%ほどの坂を1㎞くらい登ったところで展望公園の案内板が出現。



ここから勝負が始まる…
頂上まで休みなしの激坂。
高度といっしょに斜度もじわじわと上がっていく。

やばい、足着くっ

って場面が3回くらいあったかな。貧脚なのでね😊
何分かかったか忘れたけどヒイヒイ言いながら登頂。
スタートから1時間も漕いでないのにジャージはもうべちょべちょ。
いつも以上に汗が噴き出してくるのは昨日のビールのせいかな?

実はこの展望台、行きか帰りどっちで寄ろうかずっと迷っとった。
こんなきついとこ2回も登ろうなんて端から思ってない。

(帰りならきれいな夕日が見れそう)
(今登っても絶対かすんどる)
(それに朝の涼しいうちに距離を稼いどきたい)
(いや、でも…)

帰りに行ったほうがいい理由はいっぱいあった。
でもわざわざ朝はやくに登ったのは、



こ の 景 色 を 独 り 占 め し た か っ た か ら ! !

眼下に広がる来島海峡。
視界が悪くて今治のほうまでは見えんかったのがちょっと残念やったな。
10㎞ほどしか走ってないのにものすごく遠いところまで来た気分。

いや~、絶景だなぁ



さっき渡った橋や。ちっちゃ。
海峡を行き来する船を眺めたり、展望台の造りに感心したりするなど。
だれもいない展望台を満喫。

300mほどの山やけど、かなり厳しい坂やけど、登る価値は十分にある。



坂はこんな感じね
下りのときに撮ったんだよ!登りでは足着いてないよっ!

あっという間に坂を下りきり、本線に復帰。
次の島を目指して走り出す。



ブルーラインをなぞりながら走れば迷子にはならない。

島といって侮るなかれ。大島はけっこうなアップダウンがある。
「峠」という名のついた道もこなす。
まだスタートしたばかりやら脚はよく回る。
無理のないペースで飛ばす。

海沿いに出てくると橋が見えてくる。
伯方・大島大橋。2つ目の橋だ。



この橋も難なくパスして伯方島にダイブ!
橋のアプローチを下ると見えてくるのが道の駅 伯方S・Cパーク(それぞれSports/Cultureの頭文字なんやと)
ここで最初の休憩。
あれ、まだ全然走ってなくね?とか言わないの!
ここに寄ったのはそう!



伯方の塩ソフトクリームを食べたかったからなの!
食べる前から溶けかかっとる(‘ω’) はよ食べな。
食べるのに必死で味は覚えてない。
とっても濃厚でしたとでも言っておきます。

コーラとカロリーメイトで補給も済ませて出発。



しまなみ造船。スケール感がやばい。(語彙の欠如 2回目)
伯方島はほんの「ひと漕ぎ」で終了。



大三島橋を渡って大三島へ。
この島はなかなかおっきい島やけど橋と橋を結ぶだけならほんの5kmほどで終わる。
ちなみに外周ルートは45㎞(!!)
ただ、外周ルートにも内陸のほうにも魅力的なスポットがいっぱいあるから大三島の観光ライドはありやと思う。

そんな大三島いちばんの見どころはこれ。

※朝撮ったやつがあまりにも霞んでいたので帰りに取り直しました



サイクリストの聖地碑っ /
しまなみに来たサイクリストが一度は立ち寄る(?)スポット。
きれいやな~。
後ろに見えるのは多々羅大橋。次はあれを渡る。



多々羅大橋は約1.5㎞
国内最大の斜張橋(吊り橋の一種らしい)とかなんとか。

サーキット感があって好き



アプローチを下り生口島に上陸!
生口島は日本一のレモン産地。レモン島。
この島だけ行きと帰りで違う道を通って1周ぐるっと回ったんかな。
往路は特に何もないほうをチョイスしてノンストップで因島へ。



生口橋を渡るとそこにあるのは因島。
イメージキャラクターを務めるのは はっさくん 。かわいい。

そんな因島で地味ーーーーに気になっとった場所が万田びっくりファーム。
かの有名な万田酵素ですくすくと育ったでっかい野菜たちの畑。
そこにあるおっきい大根のオブジェが見たかったのです。

サイクリングコースをそれて万田発酵の本社前を通ると、

畑がない。

皆様には格別のご高配を賜り厚く御礼申し上げます。
さて、2010年4月13日にオープンいたしました「びっくりファーム」も皆様方のお陰を持ちまして7年を迎える事が出来ました。
この度、誠に勝手ではございますが、下記日程にて改修工事を執り行わせていただきます。
①改修工事スタート   2017年3月中旬
②リニューアルオープン 2018年中を予定 

そう、改装工事中でした。。。 
大根見れんかった。。。残念
だれよりも大根のオブジェを楽しみにしとったのに。。。


まあしょうがないので先に進みます。
因島のもう一つのお楽しみは、はっさく大福!
はっさくが白あんとミカン餅に包まれた奇跡の大福。
はっさく大福を食べるためにしまなみに来たといっても過言ではない。



はっさく屋ってとこでいただく。
この看板が見えるとあと少し。腹へった…

はっさく大福くださいっ!あと、これとこれと… /



1年半ぶりのご対面。
お久しぶりですはっさく大福さま。
はじめましてぶどう甘夏大福さま。
大福2つでけっこうお腹いっぱいになった。

元気が出てきたので次の島を目指しましょう!
はっさく屋を出てすぐのところに因島大橋の登り口がある。
この橋だけ自転車は高速道路の下を走る。



今治から全部で6つ橋を渡ったわけやけど、どの橋にもそれぞれの特徴がある。
橋を造った人、すごい。

向島を走りきると尾道に着く。
しかしここに来て思うようにペースが上がらない。

(乗り味がなんかマイルドやな)
(腕にくる振動も少ないな)
(あっ…)

スローパンクや。やっぱり空気抜けてますよね。
でも尾道まであと少し。もってちょうだい。



風が味方をしてくれて向島も一瞬で終了。

向島 – 尾道間は渡船で渡る。
料金は自転車も合わせて110円。船内でおばちゃんかおじちゃんに払うスタイル。



乗船。地元の方々がけっこう多かった。
船が生活の足にもなるんだね🚢

対岸には尾道の街並み。

– PM 0:40 –

船を降りてゴール!やっと半分か…
駅周辺をちょっと観光しよう。



O N O M I C H I   U 2

なるほど。おしゃれだ。
汗だくのサイクルジャージのぼっちがランチを決めれるような雰囲気じゃなかった😭
中にあるジャイアントストアで前輪の空気を入れさせてもらって足早に退散。

やっぱりチューブを換えるほどのパンクじゃないから様子を見ながら帰ろう。
お昼ごはんはうーん…大福食べたしいいや!(これがよくなかった)
コンビニで水分を買って船に乗り込む。

– PM 1:45 –

向島から再スタート!






この頃になってスカッと晴れてきた☀
海を見て思わず立ち止まる。

タイヤの空気がパンパンに入ったGTRくんはよく進む!
あっという間に向島を抜け因島へ!
でも、このハイペースはそんなに長くは続かんかった…

因島の万田発酵を通らないルートにはアップダウンが何回か出てくる。
いきなり出てくるちょいワル坂はまるでペイラギュードのよう(大げさ)

因島のアップダウンと午後からの暑さに脚と体力を削られる。
橋までのアプローチがものすごくしんどい。

生口島に入る頃にはガクンとペースが落ちた。
暑すぎる…
半ばフラフラになりながらドルチェ本店にピットイン。



瀬戸田で穫れたレモンとか柑橘系とかのジェラートが有名な地産地消のお店。
冷たいアイスをいただくのです…



マンゴーとレモンのマリアージュ🍨
ドルチェの種類が多すぎて最初に目についたものを頼んでた。

ちょうどおやつ時やったからお客さんがいっぱい。
「店内はサイクリストでにぎわっています!」
という前情報とは裏腹に涼しそうな顔をしたおねいさんしかいないじゃないか。
それはそれでうれしい


ささっとアイスを食べて再出発!次は多々羅大橋だな。
生口島の横の高根島も気になっとったけど時間の都合上カット。



商店街も気になるけど……カット!

一回落ちたペースはなかなか上がらない。
おなかも空いとったんやろうな。
ゆっくりゆっくり海沿いを進む。

千葉フォルニアかな?日南海岸かな?

やっとの思いで多々羅大橋のアプローチへ。
このあたりまで来ると橋までのゆるく長ーーーーい登り坂がほんまにしんどい。
すかさずインナーロー。心もインナーロー。



海、きれい。
橋を渡って大三島にカムバック。

疲れました。
補給をしましょう。



道の駅 多々羅しまなみ公園で最後の補給。
タコのからあげと冷凍みかん。
コーラは本日3本目。
カロリー不足なのに食欲がないとかいう最悪のスパイラル。
暑さにだいぶやられとった。

– PM 4:30 –

今治に向かって出発。残りの距離は30㎞



大三島、伯方島をパスしていよいよ大島へ。

往路と同様にいくつかのアップダウンを着実にこなす。

戻ってこれた…

最後の丘を越えたとき達成感でいっぱいになった。

こみ上げてくるものがあった。



ひとりでウルウルしながら最後のアプローチを駆け上がる。

尾道から今治に向けて走ると最後の最後で来島海峡大橋が最高の演出をしてくれる。



ここからの眺めがしまなみの中でいちばん好き。
橋の上まで来たらウイニングラン🏁

20分ほどかけて海を見ながらゆっくり橋を渡る。



四国に戻ってきた!

– PM 6:00 –

サンライズ糸山に帰還
ゴ――――――――ルっ!!!



しまなみ海道往復ライドは無事成功🎊🎊🎊

━━━━━━━━━━━━━
 走  行  距  離 : 152.53 km
バイクタイム : 6 時間 42 分  
━━━━━━━━━━━━━

やりきった。
GTRくん、よくがんばってくれた。
今日は自転車とハイタッチしそうやった( ˘ω˘)


※往路の大島のログが飛んでる。

しまなみ海道、ほんまにいいところやったな。
風を浴びながら海の上を走るのが最高に気持ちよかった。
道中も絶景の連続やったし。走れば走るほど好きになる!
それぞれの島には名所とかグルメスポットとかがまだまだいっっっぱいある。
今度はゆっくり観光ライドをするのもいいな。
1日で往復してしまうのはほんとはもったいない。

来島海峡大橋がちょうどライトアップされてた




また走りにいこう。今度はだれかを連れて…

コメント

タイトルとURLをコピーしました