若狭路センチュリーライド2018

サイクリングの記録

2018年に置いてきたチャリンコの思い出がいくつかある。

せっかく撮った写真たちも行き所がなくフォルダで眠るだけ。
2019年が明けてしまってタイミング的にはかなり今更になるけど、その時の思い出を書き記しておこうかな。

第1弾は若狭路センチュリーライド2018

福井県は敦賀市以西のいわゆる嶺南地域一帯を駆け抜けるロングライド型のイベント。
2019年は5月26日(日)に開催が決定し、1月からエントリーが始まったね。
※エントリー開始から4日で定員に達しました。

年々人気が増すこのイベント。
福井県民として、エントリーが始まる前までに若狭路はいいぞおじさんをするつもりやったけど、まあ今からでも遅くないでしょう。

当日の記憶をほじくり返していこう。

“チャリダー”との遭遇

今年の若狭路も主催者とのご縁があってスタッフライダーとしての参加。
当日の朝、スタッフミーティングをしていると、後ろのほうからローラーを回す音が聞こえてきた。



ボビー・オロゴンだ(!!!!)

今年はなんとあのNHK BS1の人気番組 チャリダー が取材に来ていた。



突然始まる公開収録。
牧野ステテコとボビーが走るみたい。
朝比奈彩ちゃんは来てなかった。残念!

若狭路センチュリーライド2018 スタート!

AM 6:00
MCの掛け声とともにスタート!
ボビー・ステテコを先頭に参加者のみなさんが勢いよく飛び出していく。

今年の盛り上げ役は地元の和太鼓集団。
やけど、みんなチャリダーに夢中(‘ω’)

160㎞さんチームが全員出発し、120㎞さんチームのスタートが始まったところでぼくたちも参加者に混ざってスタート!

スタッフライダーの使命はもちろん参加者の安全を守ること。
黄色いビブスを着ている以上このことは常に意識して走らないといけない。
そしてもうひとつ。参加者といっしょに楽しむこと!これも大事!

3回目の若狭路がこれから始まる・・・

朝の澄んだ空気の中を全身をあたためながら流していく。
5月末とはいえ、朝いちばんはやっぱり冷え込む。
ウインドブレーカーがあってもいいくらいには寒い。

若狭町役場を出発し、田んぼの中を突っ切って三方五湖へと向かう。
スタート直後は実質パレード区間(・∀・)
間隔を開けて15人ずつくらいでスタートするものの、その差はすぐ埋まるからね。
だから三方五湖沿いはおっきな集団に乗っかって快適クルージング。

三方湖の途中で現れる分岐点。
数珠つなぎになっていた大集団もここで散り散りになる。
レインボーラインの登り口だ。

三方五湖レインボーライン
福井県三方郡美浜町笹田から同県三方上中郡若狭町海山に至る、延長11.24km有料道路美浜町と若狭町にまたがり、若狭湾国定公園の観光名所であるリアス式海岸三方五湖を眼下に望み、梅丈岳(ばいじょうだけ)の山麓まで行くことができる観光道路である。(wikipediaより)

1年に1回 自転車でレインボーラインに挑戦できる日

営業開始前の有料道路を特別に開放してもらって「この日だけ」絶景ラインを自転車で楽しむ。
高低差334m。最初にして最大のヤマ場へ…
頂上までは約4km、平均斜度は7-8%程度。



緩急のついた上り坂をえっちらおっちらと登ってゆく。
ついさっきまで真横に見ていた湖がみるみるうちに小さくなっていく。

スタートから17km地点。
山頂近くの駐車場が第1エイドステーション。
意外とあっさり着いちゃった。

ここのエイドは干し梅とオレンジ。
山を登ったからといって朝イチからごちそうが出るわけではない😑
ちなみに次のエイドまでは約25km。
朝ごはんを食べてなかったり、補給食を持ってなかったりするとガス欠になるかもしれんから要注意!

海を臨む快走路!!

エイドを出ると絶景ダウンヒルの始まり。



眼下に広がる海をめがけて一気に駆け降りる。
途中、海を見下ろす最高のビュースポットもあるよ!
※止まるときは後続車に気をつけてね。

長い下り坂の途中、ぼくの横をすごいスピードでかすめていくローディが一人・・・
ボビーやん。笑
あぶないあぶない。笑



一瞬で見えんくなるくらい差がついたけど、そのあとの登り返しでキャッチアップ。
カメラが回っとったから声をかけながら並走してみたけどオンエアでは使われず😂



のどかな田園地帯を抜けると海が見えてくる。
そこから水晶浜までは海沿いの快走路!
追い風に乗って一気に水晶浜へ!!

第2エイドステーションは水晶浜海水浴場。
スタート地点から約42km。



雲一つない青空と雄大な日本海がサイクリストたちをお出迎え。

ここでもらえるのは、



へしこ茶漬け!!
※へしこ:鯖を塩漬けにしてぬか漬けにした若狭地方・丹後半島の郷土料理。
不動の人気No.1エイド。
塩味のきいたへしこがからだにしみわたるのじゃ。

ほかにも福井名物の羽二重餅とかコーラとかもあった。
ライド中のぼくにとってコーラはハイオクガソリンのようなもの。
ゴクゴクと流し込む。
第1エイドとは打って変わってローディたちの胃袋をつかむようなエイドステーションであった。
運営さんはアメとムチの使い分けがうまい😋
ごちそうさまでした!

海あり山ありの美浜 – 敦賀

水晶浜を出たところで進路を東にとり、美浜町から敦賀市内へ。
海岸線といくつかの坂道とちょっとした峠を経由しながら再び美浜町へと戻っていく。



山を挟んで再び海へと戻ってくるこのセクション。
坂を下りながら日本海との再会を果たす。
眼前にバンッと開ける感じが好き。



海の景色を楽しんだ後は再び湖へ!
行きつく先は三方五湖のひとつ久々子湖。
そのほとりにある総合運動場チックなところが第3エイドステーション(約72km地点)。
水晶浜からはちょうど30kmくらい。



うめドリンク・梅どら焼き・梅干し3種食べ比べ というTHE・梅づくしな補給食

若狭町で発祥した「福井梅」。その起源は江戸時代まで遡るそうな。歴史が深い。

田んぼ道と2度目の激坂と

第3エイドステーションを飛び出し、熊川宿へ向かう。
旧三方町に向かう道中でスタート地点の近くに一回戻ってくる。
80kmコースはここでゴール。

120/160kmは田んぼ沿いにまっすぐ伸びる1本道(梅街道)を突き進む。
風が強く、わずかながら傾斜もついとるから走りにくいポイント。
みんなでトレインを組んで乗り切ろう!

田んぼ道をクリアすると三十三間山の登山口に向かうアップダウンが待ち構えている。
そして国道27号線を一瞬挟んで嶺南牧場横の脇道へ侵入。

ここからプチクライムが始まる。



嶺南牧場から若狭カントリ―クラブにかけて2km弱登り坂が続く。
最初こそ緩やかな坂やけど、ピークが近づくにつれて斜度が上がっていくちょっといやらしいタイプ。
平均斜度は6.4%。
90kmほど走ってきたことを考えると坂のスペック以上にきつく感じる。
「レインボーラインよりもしんどい」という声がそこかしこから聞こえてくる。



どんな坂かは実際に見てからのお楽しみ。
この辺に来る予定がある方もぜひ立ち寄ってみてね😁



つらい坂を越え、しばらく走ると見えてくるのが熊川宿。かつての宿場町だね。
古い町並みが今も残り、鯖街道とともに日本遺産に認定された場所。



ここが4つ目のエイドステーション。
時刻はAM 11:30
ちょうどお昼ごはん時だ。



ランチタイムエイドは、かみなか農楽舎のみなさんが作ってくれたハヤシライス🍅
またコメが食えるぞー!!



あとは小浜市の御菓子処井上耕養庵の葛ようかん。
これがおいしいんだ😙
地元の食材・名産品を使ったエイドが多いのも若狭路センチュリーライドの特徴の一つ。
福井にもおいしいものはいっぱいある。

ここまでの距離は約94km。残りは65km強。



そして次のエイドまでは36km。
エイド間の距離が最も長いセクションだ。
ちょいワル坂が待ち受けるセクションだ。(ちょいワル坂とは)

トンネルとアップダウンの無限ループ

第4エイドでは長めの休憩をとり、160kmさんチームが出払うのを待って再出発!

(そういえばボビーは160km走るって言っとったけど一向に来る気配がないな?)
(間に合うのかな??)

第5エイドステーションまでは小浜市内を抜け広域農道を通り、海に出るルートだ。
向かい風の川沿い、永遠に続くかのようなアップダウン、そして7つのトンネル。
重くなってきた脚にズシンと響くセクション。
朝早起きして自転車を漕ぎ続け、疲れの色が見えてくる。
ついさっき食べたお昼ごはんが消化され始める。

そう、この区間はいちばん眠くなる魔の区間なのである。



つらい平坦区間はその場に居合わせた人たちでローテを回す。
120kmコースは小浜市内をカットするルートのためこのあたりで分岐点を迎える。
いい感じにローテしていたおじさんたちともここでお別れ。アリガトウ!!



160kmコースの西の果て、広域農道に出るとアップダウンが始まる。
ひとつひとつ坂をクリアしていく。

いい感じに脚が削られてきたところで登場するのが、ちょいワル坂。



ジェットコースターの道(単発)とでも言っておこうか。
思いっきり助走をつけて一気に駆け上がろう!
オールスポーツのカメラマンが見えてきたら坂のてっぺんはすぐそこ。
上り坂も入れてめちゃくちゃいい感じに写真を撮ってくれるからしんどくてもポーカーフェイスでキメてみてね😄

ちょいワル坂を乗り切ったらこのセクションは勝ったも同然!
海沿いの道を気持ちよく流してエイドステーションに飛び込もう。



PM 1:50
第5エイドステーション、小浜海浜公園に到着。

ラストスパートに向けて燃料を詰め込む!



補給食として並ぶのはローディの味方でもあるバナナ。
そして小浜の和洋菓子店 志保重のくずまんじゅう。

なんとこれ、当日の早朝に手作りしているらしい。よみもの
ぷるぷるの食感から得られる涼しさはローディの疲れを飛ばしてくれる。

あとはキュウリとトマトも用意されている。
その場で切ってくれるからすごく新鮮。
塩を振っておいしくいただく。

さあ、残りは32km!
楽しかった若狭路もいよいよクライマックス。

ゴールに向かって残った足を使いきろう!!

日本海から三方五湖へ

最後の補給を済ませ、ゴール地点である若狭町役場へ向かう。
ゴールまでの道のりは第5セクションと似たような感じ。
トンネルとアップダウンを繰り返す。
違う点といえば海岸線を抜け、三方五湖沿いを走るところ。
景色に変化がある。

しんどいポイントは特になし。いや、1か所だけあるかな?
最終スティント、張り切っていこう。

気合は十分やけど脚は重い。
ストップアンドゴーで130km走ってきたから無理はないよね??
エイドで食べたものが燃料に代わるまではまったりとしたペースで流す。

小浜市街を抜け海が見えてきたところでペースを上げていく。
海岸線においてはほぼ常に海を見ながら走ることになる。トンネルを除いて。
このあたりから見る海もなかなかのおすすめ。

食見 – 世久見 – 田烏と続いていく海岸線の途中で120kmコースと合流。
ここからは120kmさんチームと再びともにゴールを目指す。



アポロチョコ島が見えてきたらいよいよ日本海ともお別れ。
一日をとおしてきれいな景色を見せてくれた。

1か所クイッと坂(プチしんどいポイント)を登ってトンネルを抜けると湖に出てくる。三方湖だ。
ここからは朝走ってきた道のりを逆方向にトレース。



田んぼが見えてきたらゴールはすぐそこ!
沿道のギャラリーに手を振り、道端のカメラマンにポーズをキメながらペダルを回す。

そしてゴール!!

MCと大勢のスタッフの温かい声援に包まれながらフィニッシュラインをまたぐ。
ロングライドのゴールシーンって何回経験しても感動するよね。

ぼくらがゴールした数分後、ボビーとステテコも無事帰還。
謎のワープ途中で120kmに切り替えたらしい。いやー、間に合ってよかった(‘ω’)

みんなのゴールを見届け、恒例のゴール後の振る舞いをいただく。



サザエ、豚汁、手作りスイーツ、そしてくずまんじゅう。
贅を極めとる。言わずもがな、優勝です🎊

こうして2018年の若狭路センチュリーライドも無事終了。
よく走る地元の田舎道が全国から集まったサイクリストで埋め尽くされるっていうのはいまだに不思議な感覚。笑
やけど、こういうイベントを通して多くの人に福井のよさを知ってもらえるっていうのはすごく貴重なことなんやろうなあ。

走りやすい道があって、日本海・若狭湾が一望できて、県内のおいしいものがいっぱい食べられる。
若狭路センチュリーライドとは、福井(嶺南)の魅力がたくさん詰まったイベントなのです。

若狭路はいいぞぉ~

走行距離:160km / 獲得標高:約1800m

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