春が来た!
サンニーくんは今年も無事越冬に成功。
例年よりも雪の量は少なく、寒さもそれほど厳しくはなかった。
けど、ドライブの「おあずけ」を食らう期間は長く感じるもの。
その長かった冬がようやく終わり、サンニーくんを解き放つ時がきた!
3月のある夜、ドライブ計画をひとり企てる。
行き先はどこでもよかった。
サンニーくんと1日をともにできるなら。
そう思いながらもグーグルマップとにらめっこ。
どうせなら行ったことのないところに連れてってもらいたいしね😙
よし、決めた!
目的地を決め、真夜中の高速道路をかっ飛ばす。
ぼく史上、未踏の地へ
ひとり旅の始まりはだいたい深夜のクルージングから始まる。
だいすきなクルマの中でひとり。
無心でハンドルを握って前へ前へ突き進んでいく時間が大好きなんだ。
この日もいつものようにほぼノンストップで最初の目的地へ向かう。
午前2時になる頃だっただろうか…
白崎海洋公園 に到着!
見上げればきれいな星空。なんとも幸先がいい◎
駐車場には他のクルマがちらほら。
人気のない不気味な狭道をビビりながら抜けてきたから非常に不安やったけど、ちょっと安心。
朝日が顔を出すまでしばしおやすみすることに。
AM 6:00
アラームとともに起床。よく寝た。
目覚ましがてら園内をぶらぶら。
来たときは真っ暗でようわからんかったけど、「日本のエーゲ海」はとってもきれいなところやった。
朝日を浴びてシャッキリお目覚め。絶景ドライブのスイッチが入った!
サンニーくんも準備万端(?)
まだ見ぬ景色を求めて、いざ!
白崎海洋公園に別れを告げて先を目指す。
今回用意したルートは、和歌山県の海岸沿い。
本州最南端「潮岬」に向かって広い海を満喫するルートだ。
ぼく史上、未だ未踏の本州最南端はどんなところなんだろう。
高まるワクワク感を抑え、ナビが用意したルートに乗っかる。
さわやかな朝日 と ぼくと サンニー と
さわやかな朝日に目がつぶされそうになりながらも快調に進んでいく。
市街地から再び海沿いの道に戻へ。
スイッチバックの狭い九十九折れを駆け上がり、まずたどり着いたのは日ノ御埼。
紀伊半島の最西端らしい。
遠いところまできたもんだ。
目の前に広がるのは大海原。
車通りは皆無でどこまでも続く水平線を独り占めできた。
うつくしい…
朝の澄んだ空気を目いっぱい吸い込んでお日さまを一身に浴びる。
言葉では表現しがたい気持ちよさ。
早起きっていいもんだね!
道路脇の草の陰から生えるわりとしっかりした枝に擦るなどというプチハプニングもあったけど、大自然の絶景はそんなことすら忘れさせてくれる。
(今でも鮮明に覚えている。できることなら時間を戻したい。)
一足早い桜も楽しんで日の御埼をあとにした。
ここからは国道42号線を使ってひたすら南下。
高野龍神スカイラインの看板が見えてちょっと心が揺れたけど、ひたすら南下。
今日ぼくが見たいものはもっともっと下のほうにあるんだ。
名勝散歩でプチブレイク
海岸線をまったり流すこと60kmくらい、白浜町に到着。
結構な距離を走ってた。
温泉や美しい海岸など、リゾート地としても大人気の南紀白浜もこの日は一つの通過点。
とは言っても数々の美しい景勝地を素通りしてしまうなんてあまりにももったいない。
というわけで、ちょっとだけ寄り道。
まずは円月島。
夕日の名所として知られる白浜のシンボル。
写真でよく見るやつだ。
クルマを止めて白良浜も散策。
あなた しららはま っていうのね。
真っ白な砂浜と淡いグラデーションのかかった青い海。
まるで異国の地に来たかのようだ。
そんな風景を目の前にコーヒーでも1杯…
やりたいところやったけど、財布をクルマの中に置いてきてしまいました。
先へ進みましょう。
まだまだ続くシーサイドドライブ
白浜をあとにしてすさみまでは紀勢自動車道でワープ。
すさみ南インターまでひとっとび。ここからシーサイドドライブを再開。
国道42号線から海にせり出した場所をミッケ。
そこはなつかしい童謡が流れる静かな公園だった。
たまたま入った場所やったけどなんか落ち着くし、これまた景色がきれい。
サンニーくんも気持ちよさそう。
ついに到達。
海岸線はまだまだ続く。
ナビが表示する残りの距離は27km。
自転車なら結構遠く感じるこの距離も昨日の夜中からかっ飛ばしている今のぼくからすると近いもの。
とはいえ、お昼を前にしてなかなか眠くなってきた。
なにを考えながら走っとったかもよう思い出せない。
気づいたら潮岬にいた。そんな感じ。
本州最南端到達の瞬間はぼくの想像よりもはるかにあっけないものだった。
有名なやつ。
この石碑を見てようやくこの場所にたどり着いたことを実感する。
すごいところまできたなあ。
いや~、感慨深い👏
地球の丸みすら感じるような水平線。
今まで見てきたどこの海よりも広くてきれいだ。
あまりの美しさにしばらくその場から動くことができなかった。
ありがたや、ありがたや。
最南端にたどり着いたついでに串本のほうも足を伸ばしてみることに。
やっぱり定番は押さえておかないとね!
大小さまざまな奇岩が橋の杭のように立ち並ぶなんとも不思議なスポット。
何がどうなってこうなったんだろう。不思議。
小学生並みの感想しか出てこない。
道の駅があったからお昼にしようと中を覗いてみるとすごい人。
こりゃダメだ。
お昼をあきらめ、旅を進めることにした。
ドライブ のち 社会科見学
福井県からずんずん南に進んできた今回の旅路は本州最南端で折り返し。
ここからは再び北に向かう。
帰り道はこのまま紀伊半島の輪郭をなぞって伊勢から三重県を通るのが最短ルート。
みたいやったけど、もうちょっと違うところを通ってみたい。
こんなところに来ることなんてそうそうないはずやから。
和歌山を満喫してから帰路に就こう。
脳内会議の結論が出た。
熊野古道、那智の滝…
世界遺産がこんなにも近くにあるなら行かない理由なんてないんだ!
サンニーくんにガソリンを注ぎ込み山深くへ。
串本からクルマを走らせること4,50分ほどで熊野那智大社に到着。
ここからしばらくはサンニーくんとお別れ。
絶景ドライブから一転、社会科見学が始まった。
長い石段を登って荘厳な社殿を拝んだり、
熊野古道をちょっとだけかじってみたり、
那智の滝のスケール感に驚いたり。
神秘的なスポットの大渋滞。
いろんなところからパワーをいただけた気がしました。
ゆっくり時間をかけて熊野三山のひとつを満喫。
とってもいい時間だった。
神社ついでにもうひとつ。
熊野本宮にもお参り。
旧社地の大斎原にそびえたつスケール感がおかしくなりそうな鳥居を一目見たかった。
果てしない海 からの 果てしない山
はやいもので時刻はもう午後5時。
ぼくにはまだ320kmもの行程が残っている。
そろそろ帰らないと。
サンニーくん、帰り道もよろしくね!
帰り道は国道168号線をチョイス。
和歌山県と奈良県の間の深い山道。
めちゃめちゃ狭い道幅なのに流れるスピードはめちゃめちゃ速い。
見る見るうちに到着予想時間が早くなっていく。
3ケタ国道、こわい。
スリル満点の山道を突き進み、五條から高速道路に合流。
そのまま福井までひとっとび!
とはいかず、京都市内の彼女の家で力尽きた。
やさしく出迎えてくれてありがとね。。
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翌朝、帰宅。
延べ38時間の弾丸ドライブが終わった。
走行距離は825.0km
シーズン1発目にしてはやりすぎたかな?笑
長い間ロングドライブから遠ざかっていたサンニーくん。
ブランクを感じさせない快走ぶりやった。あっぱれ!
きれいな景色をたくさん見せてくれてありがとう。
ようやく幕が開けたぼくのドライブシーズンやけど、
今年もサンニーくんといろんなところへ走りに行こう!!
と言える雰囲気ではなくなってしまった昨今。
この先未知のウイルスがどうなっていくのかはわからんけど、遠出はしばらくおやすみかな。
定期的に近場でエンジンに火を入れながら次の旅に出れる日を心待ちにしよう。
– シーズンインのロングドライブ 完 –
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