11月初旬。
地元の紅葉よりも一足早く、長野県の紅葉が見ごろを迎えた。
赤く染まった山々、紅葉のトンネル..
ネットに上がる写真はどれも圧巻。
今年こそは紅葉に染まるきれいな景色をこの目で見たい。
そしてその風景を写真に収めたい。もちろんサンニーを入れて。
というわけで、G.W.以来半年ぶりとなる長野遠征を血行!
1週間の仕事を終え、ササっと身支度と仮眠を済ませた午後10時。
みんなが寝静まろうとしている時間にぼくの一人旅は幕を開ける。
世間は3連休だが、この旅でぼくに与えられたのは土曜日の1日のみ。
日曜日にはママチャリ耐久レースとかいうチャリ部の一大イベントが控えていた。
天気予報と紅葉の進み具合を見て悩んだ結果の強行スケジュール。
夜の高速道路をかっ飛ばして深夜1時頃長野入り。
そのまま人気のない真っ暗な山道をずんずん突き進んでいく。
道路脇からひょっこりと顔を出してくる鹿たちをかわしながら目的地付近に到着。
真夜中に到着したぼくを出迎えてくれたのは満点の星空だった。
どのくらいの標高のところまで来たのかはようわからんけど気温は2℃。
ようやく秋めいてきた地元から飛び出してきたぼくには寒すぎる。
けど、澄み渡った星空が繰り広げる天体ショーは素晴らしいものであった。
唯一見分けをつけることができるオリオン座をばっちり撮ってクルマの中に避難。
清里駅の近くにて仮眠をとることに。
持ってきた服をすべて着込み寝袋に潜り込む。
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3時間ほど寝たのだろうか。
貨物列車の走る音で目が覚めたところで行動開始!
某まきばから朝日を拝み、ぼくの紅葉ドライブの幕が開けた。
鼻突き刺さる冷たい空気がなんとも気持ちいい。
きれいな空気をめいっぱい吸い込んでさわやかな朝を満喫。
さあ、八ヶ岳周辺を駆け回ろう!
ジェットコースターのような坂道を下り、最初についたのは八ヶ岳高原大橋。
「黄色い橋」、一度来てみたかったんだ~。
サンニーくんの背後には朝日に照らされる雄大な八ヶ岳が。
「黄色い橋」は上から見下ろすこともできるみたいで。
スケールの大きさに圧倒された。
紅葉の時期になると橋の下の谷がきれいに染まるらしいんやけどちょっと早かったかな。
「黄色い橋」の近くには「赤い橋」というものがセットであるらしい。
それも見に行ってみよう。
紅葉に染まり始めた山道を突き進んでいく。
日もしっかりと昇り、木々のすき間からは鮮やかな青空が見える。
この青空が終日続き、この日のドライブも天候的には大勝利だったなあ。
ほどなくして「赤い橋」に到着。
橋の隣にある展望スポットには、この日も早朝からたくさんのカメラマンがいた。
それもそのはず。
青空 × 紅葉に染まる山々 × 赤い橋 が一度に拝めるんだもの。
手前のほうまで日が差すのは待ちきれず。
先を急ぐことに。
八ヶ岳高原ラインを(法定速度で)かっとばしてゆく。
ところどころ葉っぱが散り始めている。
地元よりもほぼひと月早く見ごろを迎えるというのは本当だったんだ。
この時の夜の冷え込みも相当なもんやったもんな。
冬はどのくらい寒くなるんやろう。。
気づいたら野辺山らへんまできていた。
野辺山という地名で結びつくのは、野辺山シクロクロス。
こんなところでやっていたんだ。
なんか山を見渡せるいい感じのところがあったのでパシャパシャ📷
あれは何山?
気温も上がり始め、クルマもぼくも調子が上がってきた。
八ヶ岳高原へ向かってみよう。
八ヶ岳まきばラインに乗り、広大な畑の脇道に入ったその時、
あたり一面が突然濃い霧に包まれた!!
ついさっきまでは澄み渡るような快晴やったのにどうしたの💧
視界不良の道をおそるおそるくぐり抜けて八ヶ岳高原ロッジへと向かう道に抜け出した。
枯葉のじゅうたんが敷き詰められたワインディングロードを登った先に待っていたのは、
かの有名なカラマツの並木路でした。
黄金色に輝くトンネルはまさに見ごろ!いいときに来れた〇
ゆるやかな坂道をゆっくり登っていく。
カラマツのトンネルを抜けた先の八ヶ岳高原ヒュッテでも1枚。
なんの知識もないままここに来たわけやけど、この建物は国の登録有形文化財らしい。
なんかこのあたりですれ違うクルマは心なしか高級車が多い。
それもそのはず。この辺一帯は広大な別荘地のようだ。
小僧が長居するような場所ではないな!よし、退散!!
帰り道も存分にカラマツの並木道を満喫して次なる目的地へ。。
なにやらもみじが美しい静かな湖があるらしい。
ネットで仕入れた情報をもとにナビを起動。
山道をクリアし、目的地へとだんだん近づいていく。
あ、ここだ。
大きな大きなもみじの木がある小さな湖。そう、松原湖だ。
1本の木が織りなす紅葉のグラデーションはお見事。
これは見頃と言ってもいいだろう。
今回の弾丸ドライブでいちばん見たかったのはこの風景だと言っても過言ではない。
いいものを見れた。
静かな湖畔のマイナスイオンを一身に浴び、再出発。
とは言っても、この先のルートのことはあまりよく考えてなかった。
再度マップを広げ、近くの道を見ていると「麦草峠」という文字が目に飛び込んできた。
メルヘン街道の最高地点。標高は…2127m!!
どれだけ高いところなんだろう。行ってみたいな。
八ヶ岳ビューロード – メルヘン街道 – ビーナスライン …
1本ルートがつながった。
絶景ルートで旅の後半戦を彩ろう!
早速グングンと標高を上げていく。
空模様は相変わらずの快晴☀
雲ひとつない(飛行機雲はノーカウント)青空はずっと見ていられるくらい気持ちいい。
まもなく今日の チマ=コッピ というところで「八千穂高原」という文字が目に留まる。
ちょっと寄ってみようか。日本一の白樺林やったっけ?
そのとおりでした。
到達記念にどこまでも続く広大な白樺群生地をちょっとだけかじる。
おじゃましました。
メルヘン街道に戻るまでの道でその眺望に思わず息をのむ。
こんなに高いところまで来ていたのか。
サンニー、いるよ。
そして感動の登頂。
メルヘン街道という超級山岳をクリアいたしました(クルマで)。
標高2,000m超の世界では、昼前でも日陰の葉っぱが凍っていた。
メルヘン街道を下ればその先にあるのはビーナスライン!
今回の遠征を鮮やかに締めくくるべく絶景の道へと向かった。
森の中の別荘地をくぐり抜け降り立ったのは、蓼科湖。
このあたりの紅葉もきれいに色づいていたのでちょっとだけ寄り道。
遊歩道をちょっとだけお散歩。
柔らかくあたたかい日差しがとっても気持ちいい。
大きく伸びをして運転席に閉じこもってちぢこまっていた体をリセット。
さあ、おまちかねのビーナスラインを駆け抜けようか。
前回この道を走ったのは去年の夏やったかな?
緑に囲まれた天空の快走路がぼくに与えた感動は言葉には表せないほどのものだった。
季節は違えど、あの感動をもう一度味わいたくてまた来ちゃった。
まずは女の神展望台。
道路脇の駐車スペースは満車。さすが3連休だ。
ここから見えるのこぎりの刃のように連なる山々が好き。
眼下に広がる赤く染まった木々もをかし。
白樺湖を通り過ぎたあたりからがぼく的ビーナスラインのベストポイント。
車山高原を通って霧ケ峰に抜けるこの区間の眺望が最高にいいんだ。
急坂を一気に駆け上がったら、パッと視界が開ける。
その先の展望台から見える富士山🗻
今日もきれいにございます。
この先に待っているのは車山高原、そして霧ケ峰。
ビーナスラインのハイライトともいえる区間だ。
窓を全開にし、心地よい風を浴びながら快走!最高!
車山高原に来たらやっぱり「あそこ」にも寄っておかないとね。
うん、そう。みんなだいすきころぼっくるひゅって。
ちょうどランチの時間に入店。
前回食べられなかったボルシチをいただきにまいりました。
ふわふわのパンにとろとろのお肉、そしてサイフォンに入れられたいい匂いのコーヒー。
おいしいごちそうをパノラマビューの最前列でいただくというこの上ない贅沢な時間。
たまらん。ごちそうさまでした。
車山高原のS字コーナーをパスし、霧ケ峰高原に舞い降り、霧の駅へ。
たくさんのバイクやスポーツカーでにぎわう駐車場の片隅で旅の余韻に浸る。
清里を起点に走り出してから経過した時間はわずか半日。
初めて走る道にワクワクしながらハンドルを握る時間は短いようでほんとに長い。
もう1日あればもっといろんなところに行けるのに…
なんて思ったりもするけど、これだけ濃い時間を過ごすことができればもう満足。
今日のところはちょうどいい腹8分目のところで引き上げるとしよう。
すっかり秋色に染まった風景を目に焼き付けて帰路につく。
諏訪湖を眺めながら街の中を抜け、サンニーくんに燃料をたっぷり入れて高速道路へ。
ここからはおうちまでの距離を消化するだけの単純な作業に切り替わる。
長いトンネルと激しい逆光の繰り返し。
興奮しっぱなしの絶景ドライブとは打って変わってただひたすらに眠い。笑
けど、まったり流しながら夜になるまでに帰還。
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走行距離 : 786.0 km
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出発から24時間経っていないんだ。
1日あればこんなにもいい思いができるのか。
もっといろんな景色を見せてもらおう。
サンニーくん、今日もありがとう。
次はどこへ行こうか。
八ヶ岳らへんへ紅葉を見に行く0泊弾丸ドライブ 完
P.S. 次の日開催されたママチャリ耐久レースはちゃんと参加しました。
もちろんクラス優勝も果たしました✌
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