妻、クルマを買う。(クルマ選び編)

愛車紹介

2021年1月8日 大安吉日

ぼくたちのもとにぴっかぴかの新車がやってきた。

SUZUKI XBEE
妻あゆみちゃんの新しい相棒だ。

一見ハスラーがちょっとおっきくなっただけのように見えるこのクルマ。
しかし、その一言だけで片付けてしまうのはもったいない。
知れば知るほど魅力にあふれた素晴らしい1台だった。

そんなクロスビーの紹介をする前に、この子を選ぶに至った経緯を「ちょっとだけ」お話ししよう。

新車購入の経緯

結婚を機にぼくたちの地元に帰ってきたあゆみちゃん。
これまで住んでいた場所ではクルマなんてなくても十分生活していけたけど、ここ福井県においてはそうはいかない。
一家に1台どころか一人に1台。
クルマは生活必需品なのである。

免許の取得以降、まともにハンドルすら握ってなかった。
田舎で生きていくために実家で遊んでいたクルマを譲り受け、練習を始めることとなった。

練習相手になってくれたのはワゴンRくん。
ゆっくりと余生を過ごし、検切れの日を待っていた。
車検の満了日は2021年2月。残念ながらそのタイミングでどこかへドナドナされる予定。
なかなかの走行距離(160,000km)やし、いろんなところにガタが出とるし。

2月までには運転にも慣れるやろうから、車検満了日までに新しいクルマを買おう。
という目標を打ち立てて特訓開始!
通勤にお買い物、そしてたまの遠出。
あらゆるシーンをクルマとともに過ごし、日々ドライビングスキルを磨いていくこととなった。

クルマ選びの旅

運転の練習と同時進行で夏頃からクルマ探しのほうもぼちぼち開始。

どんなクルマにしようかな。

長く乗るなら軽自動車よりも力のあるクルマのほうがいいだろう。
積載力もあるに越したことはない。
ということで、狙いは自ずと白色ナンバーのコンパクトカーに。


クリアしたい条件は、広い室内空間乗りやすさ、そして愛着がわくようなかわいい見た目

それからというもの、各メーカーのコンパクトカーたちを調べることが日課になったぼくたち。
いろんなメーカーの数あるクルマの中から候補が絞られていく。

この時点での大本命はスズキクロスビーだった。

が、初めて自分で買うクルマ。
簡単に決めてしまっていいものか。
「実際に乗ってみて、他のクルマとも比較してみて、いちばんいいと思ったクルマに乗りたい!」
「クルマを単なる 生活の足 にはしたくない!」
と新車購入に向けて素晴らしい意気込みを見せてくれたあゆみちゃん。
クルマが好きなぼくとしてはとってもうれしい言葉だった。

クルマ選びなんて人生において何回訪れるかわからないような貴重なイベント。
じっくり選ぼうじゃないの。

いろんなクルマを調べる中でその選択肢の広さを実感。
数あるコンパクトカーの中からあゆみちゃんオーディションを勝ち抜いたクルマたちがクロスビーの対抗馬として名乗りを上げた。

① DAIHATSU ROCKY

クルマ市場の「すき間」となっていたコンパクトSUV。
その分野に満を持して登場したのが ダイハツロッキー/トヨタライズ だ。
取り回しのよさ、大きすぎないサイズ感が評価され、売り上げ絶好調の1台。
クロスビーを気にしていたぼくたちの目に留まらないはずがなかった。
クロスビー似たようなところがいっぱいあるこのクルマが当初最も手ごわい対抗馬だった。

乗った感じも好感触。
先代である ダイハツビーゴ/トヨタラッシュ に似とるなあっていうのが第一印象。
お互いの親のクルマがビーゴとラッシュということもあってなんか落ち着く。笑
“コンパクトな”SUVとはいえ、室内は広々。
後部座席のスペースも悪くない。
トランク容量もクロスビーを大きく上回っていた。
走りに関しても、力不足を感じることはない。

よかったところ                  よくなかったところ               
・足元も荷室も広い
・乗りやすい
・実家のような安心感
・お尻のかたち
・アイドリングストップのかかりが早すぎる
・ウインカーレバーの操作感がなんかやだ!

ただ、やっぱりしっくりこないところがいくつかあったのも事実。
あゆみちゃんにとってクロスビーを越える存在とはならなかった。

② MAZDA 2

「走っとって楽しいクルマにも乗ってみたいな~!」
という一言がきっかけで候補に滑り込んできた1台。
マツダが世界に誇るコンパクトカーだ。
長年親しんできた「デミオ」という名前じゃなくなってしまったのがちょっとだけさみしかったり。

実際に乗り込んでみると、他のメーカーとは一線を画すかのような高級感が室内には広がっていた。
長距離運転も苦にならないような座りやすいシート、優れた静粛性、視認性の高いメーターにヘッドアップディスプレイ。
運転が楽しくなることは間違いなさそうだ。
マツダならではの「魂動」デザインとソウルレッドの鮮やかさもあゆみちゃんの目をくらませた。
さらに、1.5LのSKYAKTIV-Gエンジンが繰り出す力強さも魅力のひとつ。
走りから余裕が感じ取れた。
後部座席はちょっと窮屈そうやったけど、トランク容量は必要十分。
2人で使うことだけを考えるなら広さに関しても及第点。

マツダの入口的な存在であるデミオMAZDA2やけど、一切の妥協なく丁寧に作りこまれとる感じが至る所から伝わってくる。
「美しく走る」というマツダのキャッチコピーが具現化されていた。

よかったところ                  よくなかったところ               
・同クラスの他のクルマたちにはない高級感
・1.5Lエンジンの優位性
・燃料タンクがでかい(=航続距離が長い)
・シートのフィット感〇
・鼻が長くて先がちょっぴり運転に不安
・全高の低さからくる圧迫感
・後方視界の悪さ
・後部座席の狭さ

そんなこんなでちょっと違うジャンルから電撃参戦してきたMAZDA2も、かなりの強敵になったことは間違いない。

③ SUZUKI SWIFTSPORT

MAZDA2が思いのほかウケたことに味を占めて「もっと楽しいクルマがあるよ」とぼくが提案した1台。
最初は「こんな凶暴なクルマいやや」なんて言っとったけど、マイナーチェンジ後にラインナップに加わったオレンジ色があゆみちゃんをガッと引き寄せた。
「この色があるならスイフトスポーツに乗りたい!!」

ぼくも一度運転してみたいというのもあったので、このクルマももれなく試乗。ATだけどね
その加速力はまさに暴力的だった。ナニコレメチァクチャハヤイ

((こんな洗練されたクルマほんとに200万で売っちゃっていいの?))
((あゆみちゃんが買わんのならぼくが買う!))

そう思ってしまうくらい楽しいクルマだった。
歴代スイフトの弱点とされていたラゲッジスペースも(やや)改善。
生活に困るほどではないくらいの容量は確保されていた。
「3ナンバー」のボディサイズとなり、存在感もマシマシ。
引き締まった顔立ちと写真で見る以上に主張がはっきりしているフェンダーのおかげでかっこよさは満点。

よかったところ                  よくなかったところ              
・速い!
・かっこいい!
・燃費の悪さ
・ランニングコストがやや高め(ハイオク指定やしね)
・広くなったとはいえやっぱり荷室は広くない

これまで見てきたクルマたちとはまったく性格が異なる1台。
ぼくとしてはこのクルマに決めてくれてもよかったんやけどなぁ。笑

選ばれたのは、クロスビーでした。

どのクルマも魅力にあふれていて、クロスビーに心を決めたのは冬が迫った頃だった。
車検までの納車に黄色信号が灯る直前まで悩みに悩んだ。

最終的にはスイフトスポーツとの一騎打ち。
あのかっこよさがどうしても忘れなかったようで。
まさかかっこよさだけでここまで善戦するとは。笑

でもやっぱり、長く乗ることを念頭に置くと「快適性」や「実用性」のほうが大事。
かっこいいクルマにもグッときたけど、「運動性能」にパラメーターが全振りされているクルマはあゆみちゃんの望むところではなかった。

ZC33SとBNR32で「妻はサンサン、ぼくはサンニー」とかひそかに妄想しとったけど、熟考を重ねた末にぼくたちが導き出した最適解はクロスビーだった。
視界の広さ、運転のしやすさ、そしてかわいらしさ。
あらゆる点で他のクルマたちよりも優れていた。

見積もり価格はほぼ横一線

各ディーラーで出してもらったそれぞれのクルマの初回見積もり価格はどれも似たような数字だった。
まるで示し合わせたかのようにきれいにそろっていた。
同じ値段のなかでも実用性・デザイン・速さなどなど、どこに重点を置くのかによってクルマそのものの性格の違いが如実に表れる。
ぼくたちが求めているものからいちばんいいクルマを選択するというのがクルマ選びの楽しさ。
いや~、奥深いねぇ。

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次回、納車編。

購入に至った経緯を「ちょっとだけ」とか言っとったのに全然ちょっとじゃなかった!

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