愛車紹介③ NISSAN SKYLINE GT-R

愛車紹介
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人生初のクルマ選び

「社会人1台目の愛車は何にするんや~?」

大学卒業を目前に控えた2016年の冬のある日、おやじとクルマの話をしていた。
就職先は地元福井県。
通勤にはクルマが不可欠な田舎だ。

普段使いができてかつ乗っていて楽しい。
そんなクルマがいいなぁ、とぼんやり思っていた。

当初欲しかったクルマはアバルト595

ちっちゃくてかわいらしい見た目をしながら走りはスパルタン。
そのギャップがたまらなく好きだった。
ホットハッチというジャンルはぼくのだいすきなもののひとつ。

アバルト500に乗っていろんなところをぶんぶん走り回る姿を想像してみたり。
きっと楽しいカーライフを送ることができるだろう。
と思ったのと同時に、((長く連れ添うことはできるのか?))という疑問も湧いてきたわけで…

相棒にしたいクルマというよりは一度乗ってみたいクルマ。
一定期間乗ったら満足してしまうんじゃないかな、と思って踏みとどまってしまった。

じゃあ何に乗るの??

新しい選択肢の登場

いろんなメーカーの新車を眺めてみても「これがいい!」と思えるクルマは正直なかった。
しかもなんか高ぇし。
軽自動車でも軽く200万円を超える時代。

社会人になってもないぼくがクルマに出せる金額なんてたかがしれとる。
200万円でも少々無茶なお買い物だ。
高くてもこれ以下の値段に収まる中古車でも探すしかない…

なんて思い始めた頃、ちょうどおばあちゃんが、免許を返納した。

ぼく
ぼく

このクルマはだれが乗るの?

乗り手がいなくなったスズキ Kei。
30,000km / フルタイム4WD / ターボ車両 という極上車だった。

おやじ
おやじ

誰も乗る予定はないけど。…通勤車にするか?

なるほど。
ぼくもおやじも考えていることは同じようだった。

浮いたお金で好きなクルマを買ったらいいじゃん

似た者同士の親子、ふたりしておバカな思考に至った。

クルマ探し、仕切り直し

それからというもの、ターゲットをガラッと変えた中古車サイト巡回が始まった。
足車があるなら予算内であればなんだって選べる。
それならばと調べるクルマは自ずとスポーツカーへと移っていった。

中古車の相場を知っていく中で、がんばれば「あのクルマ」に手が届くことを知ってしまった。
そう、スカイラインGT-Rだ。

小学1年生の頃、おやじに連れられて見に行ったJGTC(今のSuper GTね)

その中でとびっきりかっこよく見えたのがnismoの車両。
その日から、ぼく少年はスカイラインGT-Rというクルマにあこがれを持つようになった。
Granturismoとかのカーゲームをするときはいつも決まってGT-Rばっか選んどったなあ。
もっとも、この時好きになったのはR34やけど。

幼いながらにもスカイラインGT-Rというクルマに対して知識をつけていく中で、そのクルマが持つ歴史と功績を知ったぼく。
気づいたら第2世代GT-Rのことが大好きになっていた。
そんなクルマにいつかは乗れたらいいなあという思いはずっと心の中に秘めていた。

2016年当時、BNR34はすでにおおよその車両に新車以上のプライスがつけられていた。
予算はおろか年収をもはるかに超えるであろうクルマに手を出すことは現実的ではない。

けど、BNR32ならいけるやん。

「25年ルール」の適用を迎えたR32も海外への流出に伴って車両価格が上がっていく最中だった。
しかし、狙えるタマも多くある。

あこがれのクルマを愛車にできるかもしれない。
突然舞い込んできたチャンス。
これはモノにせねば。

ふつうなら古いクルマをいきなり買いたいといえば反対する親の方が多いだろう。
しかしうちのおやじは違った。

P10プリメーラ、E24ホーミーと「いい時代の」日産車を乗り継いできた日産党。
ハコスカ・ケンメリを見て育ったクルマ好きおじさんがGT-Rに乗りたくないはずなんてなかった。

おやじ
おやじ

もう1台使えるクルマがあるんやからなんも悩まんでええやんけ!買ってまえ!

と言い出す始末。悪い親ですねぇ。
数日後にはふたりして某専門店に足を運んでいました。

そして、契約

最初に見に行ったのはワインレッド・ライトチューンのR32。
実物を見るとやっぱりかっこよかった。
「これにしますっ!!」
って言いたいところやったけど、その時は買う決心がついてなかった。
その日は見学だけして帰ることにした。

数日後、その子は売れた。

ほんとに在庫の回転が速い。
中古車選びは一期一会であることを痛感した。

わりと残念がっていたところにクルマ屋さんから連絡が入った。
「ワインレッドのR32に入れ替わっていいのが入ったんでぜひ見に来てくださいっ」
それが今の愛車だった。

ワンオーナー フルノーマル 車庫保管 
この上ない条件がそろった1台。
今までの整備記録も全部残っていた。

色はブラックパールメタリック。
正直眼中にもなかった色やけど、この際何色でもいい。
んな色でもかっこいいんだから。

これを逃したらもう次はない。
そう思ったぼく学生、頭金なしのフルローンでその日のうちに契約にこぎつけた。

GT-Rがやってきた!

契約から3週間後、ディーラーやショップで点検を受けたサンニーくんが我が家へやってきた。

かっこよすぎるうううううううううううううううううううううううっ

車庫に鎮座する歴史的名車。
まるでゲームの世界から飛び出してきたようだった。

小さい頃からあこがれていたクルマが自分のおうちにいることにすごい違和感。
ほんとに愛車になったんだという実感を得るまでにはだいぶ時間がかかった。笑

ほんとにどこもいじっていないフルノーマル。
記録簿を見てもチューンアップされた形跡はどこにも見当たらない。
はじめこそホイールを入れ替えたり、車高を落としたり、チューンアップを施したりして自分色のGT-Rを作り上げる妄想をちょっとだけしていた。
しかし、フルノーマルの美しさを実際に目にした瞬間そんな思いはどこかへ吹き飛んでいった。
絶対にイジらないでおこう、そう心に固く決めた。

めでたく納車されたあとは、早速ドライブ!

最初に運転席に乗り込んだのはぼくではなく、おやじだった。
何を隠そう教習車以来のミッション車。いきなり運転できるはずがない。
初ドライブをおやじに譲ったぼくは駐車場で発進の練習から始めた🔰
(公道に出るまでに2回エンストしたのはナイショ)

「憧れ」から「相棒」へ

はじめはなかなかうまく走らせてあげることができなかった。
ぼくのへたっぴな部分をサンニーくんが持ち前のパワーでカバーしてくれていた感じ。
いわばクルマに乗せれられている状態。
少し時間はかかったけど、今ではシフト操作も車両感覚もばっちり〇

  • 意のままにシフトを操作することで味わえるクルマとの一体感。
  • ちょっと踏めばシートに押し付けられそうになる加速力。
  • クルマから降りるたびに眺めてにやにやできるかっこよさ。

このクルマが持つ魅力は書き出せばキリがない。

車庫を開けて対面したとき、運転席に座り込んだとき、そして走っているとき。
ひとつひとつの動作でこんなにもワクワクできるクルマが他にあるだろうか。
憧れの存在であったクルマが愛車になった喜びはどれだけの月日が流れても変わることはない。

ぼくのもとにやってきてからはや5年。
週末ドライブを楽しみながら思い出がたくさんできた。

  • チョイ乗りには使わない。
  • 走りに出たときには高回転域までしっかり回してあげる。
  • 雨の日は乗らない(出先の雨は致し方なし)

サンニーくんをちょっとでも大事にしてあげるための「縛り」がいろいろあるせいで、乗ってあげられる日はそう多くない。
5,000km/年 をひとつの目安として晴れた週末にドライブへ出かけるのがこの子との過ごし方。
知らない景色を見に遠くへ出かけたり、あてもなくただ山道や高速道路を流したり。
何をしていても楽しいんだよね。

これからもGT-Rとともに…

あとどのくらい、このクルマに乗っていられるのだろう。
「趣味のためだけのクルマを所有する。」
このことが普通ではないということは重々承知している。
今もこうしてクルマ道楽ができているのはぼくの周りの人たちがそれを認めてくれているから。
ぼくひとりの力ではずっと乗り続けるということはおそらくできない。
だから((いつかはお別れする日が来るのだろうな))、ということは常日頃から考えている。

その日はすぐに来るかもしれないし、もしかしたら一生来ないかもしれない。
現段階ではぼくにもわからない。

とにもかくにも、この子のオーナーであるうちは全力でカーライフを楽しむつもりだ。

サンニーくんとともにまだ見ぬ景色を求めて元気いっぱい駆け回りたい。

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