2021紅葉ドライブ④(嶺南の山奥から京都府へ)

ドライブの記録

去る10月。

おおい町名田庄村でキャンプをしたときのお話。
秋キャンプを存分に楽しみ、余韻に浸りながら来る月曜日に備えておふとんに入り込もうとしたその時、

あゆみちゃん
あゆみちゃん

えっっっっ!!!!!指輪がない!!!!!!!!!!!

悲痛な叫びが寝室に響き渡った。

楽しそうに焚き火にあたりながら談笑しているこの時、すでにあゆみちゃんの指から光るものが消えていた。

心当たりは……ないっ!!

キャンプ道具を全部ひっくり返しても、クルマの中を探し回っても出てこなかった。
あきらめムードのぼくたち。
楽しかった2日間が一転。しばらくの間あゆみちゃんの顔から笑顔が消えた。

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それから1か月余り。

((新しいやつ、買おっか))

なんてお話ししていたタイミングでなじみのない番号から1本の電話がかかってきた。

<strong>????</strong>
????

八ヶ峰家族旅行村の者ですぅ。1か月ほど前に指輪なくされた方やねぇ?
先日係の者が落ち葉の掃除をしてたら指輪が出てきましてねぇ。
おたくのんとちゃうかなぁ思いましてお電話したんですぅ。

!!!!!!!!!!!!!!!

なんということだろうか。
こんな奇跡が起こるとは。。

<strong>ぼく</strong>
ぼく

明日のお昼ごろお伺いします!

その指輪があゆみちゃんのものか否か。
それを確かめるべくぼくたちはおおい町へと向かった。

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いざキャンプ場へ!いや、その前に…

11月23日 ☔

そんな事情で幕を開けた祝日の突発ドライブ。

<strong>あゆみちゃん</strong>
あゆみちゃん

このひと月は生きた心地がしなかった。

とのこと。
大事な大事な結婚指輪を1年とちょっとで失くした悲しみは計り知れないものである。。
おうちにいても、しきりに結婚指輪を紛失したことがある人の割合を調べたり、失くした人の体験談を読んだりしてた。笑(けっこういるみたい)

早く指輪と対面したいあゆみちゃんとは対照的になんともお気楽なぼく。
快調に進んでいた国道27号から逸れてお寺へと続く参道に舵をとった。

<strong>ぼく</strong>
ぼく

まあまあ、紅葉でも見てから行きましょうよ。

というわけで立ち寄ったのは、三方石観世音
詳しくはよう知らんけど、弘法大師が花崗岩を刻んで作った秘仏があるとか。
その御開帳は33年に1度なんだそうな。

あいにくのお天気だったこともあり、あたりにいるのはぼくたちだけ。
物静かなお寺をゆっくりと散策していく。

その後はひたすらシロスビーの撮影会。

長い長い参道とその上に続く細い山道はシャッタースポットの宝庫。

雨に濡れて色濃く染まった紅葉たち。
スタッドレスに変わっちゃったのがちょっぴり残念やけど、いい画がたくさん撮れた◎

間違いなく私の指輪ですっ!

気を取り直してドライブ再開。
約束の時間までにキャンプ場へ向かわなきゃ。

小浜の街を抜け、国道162号に乗っかり、おおい町を目指す。
ひと月半前に通った見覚えのある道もまた、葉っぱの色をがらりと変えていた。
一面のあかいろ・きいろ・オレンジいろ。
暖色だいすき夫婦にはたまらなく美しい光景だ。

窓越しに景色を楽しみながらシロスビーを駆ること数十分。
キャンプ場が見えてきた。
紅葉を楽しんだり、道の駅でバカみたいにお買い物をしたり、のんきにドライブデートを楽しんじゃってたけど、ここで今日のほんとの目的を思い出した。

キャンプ場のスタッフが見つけてくださった指輪はあゆみちゃんのものなのか。

あゆみちゃんのものでしたーー!!😭😭!!!😭😭😭😭!!😂😂😂!!!

絶望の淵に立たされてから2か月弱。
ぼくたちのもとにこんな奇跡が舞い降りるとは…!

キャンプ場の方によると、サイトに溜まった落ち葉を掃いていたら キラッ✨ と光ったそうな。
それだけでもすごいことなのに、見つけてすぐに連絡をくださったことがすごくありがたかったし、「指輪を見つけたらアイツらに連絡だ」と連絡先をずっと控えてくれていたことにも感謝感謝。

「現場検証」とか言って落ち葉の中に指輪を置いてみたらまたまたなくしそうになったくらい。笑
そんな中を、雨風をしのぎながらよくもまあどこにも行かずにいてくれました😄

キャンプ場の方に何度も、何度も頭を下げ、春以降の再訪を約束。
八ヶ峰家族旅行村、ここはもうぼくたちのメインキャンプ場にさせていただこう。
サイトも静かで自然いっぱいやから、皆さまもぜひ行ってみよう。
関西圏からもアクセスしやすいよ〇

ミッション完了!このあとは…

あゆみちゃん
あゆみちゃん

あーよかった!
果報は寝て待て とはまさにこのことやな!
これで安心して年を越せるよ😄

安堵の様子のあゆみちゃん。
こんなにもとびっきりの笑顔を見たのはいつぶりだろう。笑

悩みが解決した後は、キャンプ場でももみじ狩り。

静かなキャンプ場にポツンと1台。
紅葉の時期のこの場所はやっぱりきれいだった。
落ち葉のじゅうたんの上に佇むシロスビー。
かわいい。

ここにキャンプ道具を並べられたらどんなに幸せだろうか。
次の紅葉の季節には、またここへキャンプをしに来れるといいな。
そのときはもちろんサンニーくんとね。

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このあとはどこへ行こうか。

実は気になってた道がひとつある。
今いるキャンプ場から山のほうへと伸びていく林道。
八ヶ峰の登山口に通じるこの道は、お隣京都の南丹市美山町とつながっているらしい。
距離もそう遠くはないみたい。

<strong>ぼく</strong><br>
ぼく

キャンプ場の前の道をこのまま抜けたら美山に抜けるらしいよ。

<strong>あゆみちゃん</strong>
あゆみちゃん

美山?行ったことない!行こー!!

というわけで、帰路には就かず、美山へ向かうことに。

泥にまみれた五波峠

人気のない林道をかき分けていく。
道幅は1.5車線程度。
離合は容易にできそうだ。

路肩を覆い尽くすほどの落ち葉ロード

標高が上がるにつれて落ち葉が増えていく。
着実に冬が近づいているんだ。

木々に残った葉っぱを楽しみながら、路肩を覆う落ち葉をザクザクと踏みしめながらゆっくりと峠を目指す。

足元はすでにドロドロ。笑
純白のシロスビーが見たこともないくらい汚れてる。。
((まあ、ぼくのクルマじゃないし…))
という心の声はどうやら漏れてたみたいであゆみちゃんはややおこ。
帰ったら真っ先に洗ってあげるから、ね。

比較的走りやすいこの道は、「酷道ガチ勢」の方々からすればマイルドな林道なのだろう。
でも、ぼくたちからすれば再訪はもうないかなと思っちゃうくらいの不気味な道。
電波も当然のように「圏外」だったしね。
対向車が来ないことを祈りながらおそるおそる先へと進んでいく。

そして峠に到着。

この道の名は「五波峠」
若丹山地をクルマで越えることができる道は貴重なんだそうな。

ピークの標高はおよそ600m
このあたりまで登ると、すでに冬景色が広がっていた。
もう少しで寒さの厳しい季節がやってくる。
落ちた葉っぱと色をなくした山々を見ると、そう感じざるを得ない。

クルマの外はすごく寒い。
散策もほどほどに美山町に向かってダウンヒル。

美山はいいところだなぁ

苔むした狭い道を慎重に駆け下りて美山に到着!

時間はいい感じにお昼過ぎ。
どこかでランチをいただこう。
府道38号に乗っかりよさげなお店に飛び込むことに。

『美山おもしろ農民倶楽部』
〈営業時間〉10:00 – 日暮れまで
〈定休日〉 火曜日

あっ!ここよさそう!
道路沿いに立ってた「手造りハム工房」という看板にいい食いつきを見せたぼくたち。
ふたりの意見がぴったり一致したので迷うことなく入店。

おしゃれな外観もさることながら、お店の中の雰囲気もすっっごくよかった。
薪ストーブにいちばん近い席に案内していただき、ぬくぬく。

そしてランチがぼくたちのもとに。
魅力的なものだらけのメニューから選んだソーセージ5種盛り。
オーソドックスなフランクフルトソーセージ、粗びきソーセージに加え、万願寺唐辛子や京壬生菜といった京野菜を練りこんだもの、さらには鹿肉のソーセージをノンアルコールビール・玄米パンとともに。

どれもおいしすぎる。
100%手造りが織り成す食感はパリッとジューシー。
1本1本味が違ってそれでいてどれも素材の味がしっかりと感じられる。
ケチャップもマスタードもつけるのがもったいない!笑

そんなこんなであっという間にペロリ。
食後には贅沢にシフォンケーキとホットコーヒーをいただいて完全優勝🎊

ごちそうさまでしたっ!

いいお店に出会うことができた◎
気になるメニューがまだまだあるからまた絶対に行こう。

食後はぶらっと観光へ。
美山町といえばかやぶきの里でしょう。

よく見るかやぶき屋根の家屋たちが見えてきた。
秋深まる農山村へ、いざ。

集落の中には茅葺き屋根の家が39棟。
その多くはなんと個人の住居(!!)
かつての生活を体感できる資料館あったのでここでひとつ社会科見学🔍
昔の農機具や生活道具を眺めるなど。

茅葺き屋根も近くからじっくり。
いやー、すごいね。

歴史情緒あふれる小さな集落を大いに満喫。

経験したことはないけど、どこか懐かしい気持ちになる。
そんな感じの場所だった。

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「日本の原風景」を楽しんだあとはライダーの聖地、道の駅 美山ふれあい広場でひとやすみ。

『美山のめぐみ牛乳工房(美山道の駅店)』
〈営業時間〉10:00 – 16:00
〈定休日〉4-11月:第3月曜日(祝日の場合翌日) 12-3月:毎週月曜日(祝日の場合翌日)

ここに来たら美山牛乳のソフトクリームは食べておかないと。
甘さ控えめでありながらずっしり濃厚。
口当たりもよくておやつにはぴったりだった◎
隣であゆみちゃんが食べてたジェラートもおいしそうだったなあ。

おやつをいただいて時計に目をやるとすでに午後4時。
そろそろ帰らないと。
ほんの数時間の滞在やったけど、美山はいいところだった。

あゆみちゃん
あゆみちゃん

自然いっぱいやし、道もきれいで走りやすいね!
次は自転車で行こう!!

あゆみちゃんも大満足。
実はここ美山、自転車の聖地プロジェクトが立ち上がるくらいサイクリストフレンドリーな町なんだよね。
来年はこの場所を2人でチャリンコで走れるといいな。
そういえば、道中よさげなキャンプ場もあったな。
今回のドライブで南丹市という場所が思いの外近くにあることが分かったし(近くはない)、これは通わないといけないな😙

帰路へ。

このあたりで楽しい時間を過ごさせてくれた美山の町に別れを告げることに。

早く帰らないといけないのに、よさげな場所を見つけては立ち止まる。笑

クルマ × 紅葉もおそらくこれでほんとのほんとに見納め。
なんだかんだで今年はいいところをシロスビーに全部持ってかれたような。。
それでもまぁ、今年も最高の紅葉シーズンを過ごすことができました◎
普段の通勤に加えて休日も全力でがんばってくれたこの子にも感謝を込めてバシャバシャ📷

ここからはあゆみちゃんの運転で福井へ。
酷道162号を抜けて、舞若道 – 国道27号 – 国道8号を経由してまったりとおうちを目指す。

奇跡的に見つかった指輪を引き取りに行くというのがいちばんの目的やったけど、それもおまけになっちゃうくらい充実してた一日だった。
クルマに乗ってふたりでお出かけする時間はやっぱり楽しいもの。
これからの季節はあまり遠くには行けなくなっちゃうけど、来シーズンも全開で駆け抜けよう。

コメント

  1. […] しっとりふわふわの落ち葉の絨毯が敷き詰められたこの場所。なんでもないようなところなんだけど、サンニーくんがあのアホ面くんに負けるわけにはいかない。チョロチョロ動かしては撮って、を繰り返して納得のいくまでバシャバシャ。この日のシロスビーに勝てたかな?いや、どうかな。。 […]

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