丹後の海と美しい棚田をめぐる初夏の弾丸ドライブ

ドライブの記録

ぼくが丹後半島に初めて訪れたのは2018年のこと。
チャリ部のみんなとTANTANロングライドに出場した時だったね。

初夏の「丹後ブルー」、雄大な日本海へと続く美しい棚田。
それはそれは言葉にできないほどの絶景の連続。
中丹地域の山々をかき分けてふらふらになりながらも、その眺望に心を打たれたのを今でも覚えてる。

((この時期のこの場所にサンニーくんを連れていきたい…))

そう強く思っていたものの、なかなかタイミングを合わせられず…
今年こそは!!と意気込んでいた2022年、ようやくチャンスが訪れた。

夏が始まる直前の季節に、いざ!
圧倒的な絶景の大量捕獲に成功し、大優勝を収めることができた1日の記録を一挙大公開。

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久美浜湾を独り占め(?)

6月4日(土) ☁ → ☀

この日の朝も早かった。
丹後半島を丸一日かけて満喫するべく、未明の舞若道をひとっ走り。
目指す先は厚い雲に覆われている…
今日の天気はどうなるだろうか。晴れることを祈りながら先を急ぐ。

ちなみに、今回のルートはだいたいこんな感じ。

久美浜湾を起点に丹後半島の輪郭をぐるっとなぞるルート。
気になるところに数か所寄りながら、あとは気の向くままに。
サンニーくんでは初訪問となるこの場所でナイスなピクチャをたくさん残すゾ。

ノンストップで走り続けること、何時間くらいだっただろう。
ようやく久美浜湾にたどり着いた。

まず初めに訪れたのは、桟橋から潟湖を眺めることができるナイスなスポット。
いきなりすごいところに来たな…
朝方までかかってた分厚い雲はいつの間にかスカッと晴れてた〇

こりゃ今日も勝ったな😁
しばしの間、静かで穏やかな海の景色をひとり占めすることに。
あゆみちゃんもついてきたからふたり占めか。いや…

この日はもう1台スペシャルゲストが来ていた。
マグネタイトグレーメタリックのBRZ STI Sport

このクルマの持ち主は、そう、あのタナショーである。

いつもはチャリンコで遊んでたからクルマの登場機会はなかったけど、しれっとすごいタマを持ってたこの男。
トラッドサニー(これまたすごいな)から乗り換えてSUBIEになってからはこれが初対面。
お互いの「愛車」がようやくここに並んだ。感慨深い!

<strong>ぼく</strong>
ぼく

明日丹後半島に行くカモ

何時にどこに行くかなんて一切言ってなかったのに、朝早くからかっ飛んできてくれたタナショー。
現地民とはいえ、そのフットワークの軽さには脱帽です。。
時間の許す限り絶景をハントしていこう💪

こうして今回の絶景ドライブが幕を開けた。

小天橋って、どこ?

ぼくたちのドライブはまだ始まったばかり。
この先に待ち受ける数々の絶景が待ち受けているのだろうか。楽しみでしょうがない。
早朝からやや高めなテンションで次なるスポットを目指す。

ナビに入れた目的地は小天橋にある小さな海水浴場。
ここから目と鼻の先にある海辺もクルマを撮るのにいいらしい。

ところで、

<strong>ぼく</strong>
ぼく

小天橋ってなんなん?
そういう「橋」でもあるの?

<strong>タナショー</strong>
タナショー

いや、天橋立っぽい地形やからそういう名前になってるらしいっすよ。
このへんに「それっぽい」ところでもあるんとちゃいますか?

なるほど。
知っちゃいスケールの天橋立っぽい何かがあるのだろう。
何も知らないぼくはこの時までそう思ってた。

ちっちゃい天橋立???

実際になんか「それっぽい」のもあったし…
けど、調べてみるとそうじゃなかった。

小天橋という場所は日本海と久美浜湾に挟まれた砂州・・のことを指す・・らしい。
このあたりの地形が天橋立に似ていることがその名の由来なんだそうな。
つまり今いるここも小天橋の一部なのか。
こりゃまたひとつ、賢くなった!

そんな小天橋の先っちょにある海水浴場が次の撮影会場。
到着するやいなや、おもむろにクルマを置いて1枚📷

※砂の下はアスファルトです。

すげーーーーー!!!
サラサラな白砂が隣接する駐車場をも覆い尽くしているおかげで気分はオン・ザ・ビーチ。

とはいえ、ちょっと踏み外したらスタックしてしまいそうなので突っ込みすぎないように…
エメラルドグリーンの海を背に佇むぼくたちのクルマがかっこよすぎる。
引きで撮ってあえて電線を入れるのもここでは画になるね〇

浜辺にミニカーを置いた風な1枚がこの場所でのいちばんのお気に入り。
サンニーでやっても同じようにはならなかったけど。。

気づいたらこの場所でもかなりの時間を費やしてた。笑

丹後砂丘でプチブレイク

今回の旅路はまだ序盤も序盤。
にもかかわらず、ざっくりと考えてた行程からは1時間以上押していた。笑
でもまあこれはいつものこと。焦らずにまったり進んでいこう。

そういえば朝起きてからまだ何も食べてないんだった!
クルマを夢中で走らせてるとどうしても食べることを忘れちゃう。
このあたりで遅めの朝食をいただくことに。

「海ばかり見てたらピチピチの海鮮が食べたくなってきたね!」
「めずらしくチェアとテーブルを持ってきたことやし、お外で食べるのもいいね○」

『橘商店』
〈営業時間〉9:00 – 19:00
〈定休日〉水曜日 

なんてお話をしてたら目の前に立派な鮮魚店が現れた。

ショーケースに所狭しと並ぶ新鮮な魚介類。
お刺身の数もハンパじゃなくて、それでいて驚きの安さ。
((どれにしよう… バラ寿司も食べたいし、レジ横の海老カツもおいしそう…))
悩みに悩んで両手にあふれんばかりのパックを携えて退店。

はやく食べたい!!

光の速さで夕日ヶ浦へ🚗🚗
浜辺に設置したテラス席で実食することに🐟
とろけるぅぅぅ

この日の夕日ヶ浦は絶好調!
青と白の見事なコントラストまるで南国のよう。
バツグンのロケーションでいただく獲れたての海鮮は言うまでもなく最高だった◎

ごちそうさまでしたっ!

ふと頭上を見上げるとものすごい数のトンビにロックオンされてたから、最後のほうはもう味わうことも忘れて猛ダッシュ。
こうなることはわかってたはずなのに、ね。笑

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極上の朝食をいただいて元気100倍!
ずいぶんと長い前置きになっちゃったけど、丹後の絶景ロードはここから本格的に始まる。
さあ、長年思いを馳せていた「あの道」にサンニーくんと飛び込もう。

絶景シーサイドライン

もうすでに十分すぎるくらい楽しめてるけど、ここからが本番!
まずは七竜峠を越えて琴引浜・てんきてんき村方面に向かって東に進んでいく。

攻めがいのあるアップダウンを一気に駆け抜けたいところやけど、ここにもひとつ絶景スポットが。

それがこの五色浜
波打ち際にある岩場とそこで輝く玉石が見どころらしいけど、その辺の探索はあゆみちゃんに任せてぼくたちはクルマをバシャバシャ📷

思い思いの場所にクルマを置いてピンショットも量産。
なんだこの海の青さは。
「ほぼ撮って出し」と言えば嘘になるけど、青色の彩度に関しては手を付けずしてもこれ。
見たまんまの色でこの濃さなんだから丹後の海ってやっぱりすごい。

そして、日の光を浴びてギラギラと輝くマグネタイトグレーメタリックが最高にいやらしい。

いや、いやらしさで言ったらぼくのサンニーだって…!
ブラックパールメタリックとぶりぶりのフェンダーラインでもって応戦。

甲乙つけがたい、というよりはどっちも勝ち。
BRZをまじまじと見る機会はあまりなかったけど、めちゃくちゃかっこいい。
ってかタナショーのBRZがほんとにかっこいい。
一見純正のようで、さり気なく手が加えられてるあたりがもう最高。
オトナの色気をまとったこの1台。タナショーのセンスが光りまくってるね。自転車もかっこいいもんね。

2台が並ぶ写真も思う存分撮ったところで、タナショーとはここで一旦お別れ。
寝起きの格好でここまで引きずり回してしまった。笑
お付き合いいただきありがとう。
「お色直し」を挟んで午後の伊根でまた会おう。
ものすごくざっくりとした約束を交わして各々の方向へ走り出した。

丹後に来たら伊根のカフェでシメる
これはもうぼくたちの不文律。
チャリンコであってもクルマであっても、だ。笑

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ここからはしばしの間2人と1台のドライブに。
七竜峠をクリアして海沿いのワインディングロードを突き進んでいく。
一見何もない場所やけど、このあたりには標準時子午線が通っている。
東経135度。京丹後市は日本標準時の基準となる線が通る最北端の地なんだそうな。

そのことを示す立派な「塔」もあった。
けど、それはスルー。
その塔のある展望台から見る景色がきれいすぎてそれどころではなかったので🤗

断崖絶壁に通された海を望む一本道。
こういう道が好きすぎる。

ふとした瞬間に切り取る海の色があまりにもきれい。
なんでこんなにも青いのだろう。

突如として現れる絶景に何度も足止めを食らっちゃうせいで全然前に進まない!
これは困りました🤤

丹後半島で見たかった景色

ちょこちょこ止まりながらも着実に前進。
ようやく景勝地が続くエリアまでたどり着いた。

鳴き砂で有名な琴引浜、東洋のエアーズロックこと立岩、荒波が作り出したアート作品のひとつである屏風岩

大自然が織り成す絶景スポットが目白押しなのも丹後半島の魅力のひとつ。
何度訪れてもこの景色には感動させられる。

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山陰海岸ジオパークの一部をかじって大自然から壮大なパワーをもらうなどした後は、海沿いの道をひた走る作業を再開させる。
このあたりは海沿いに田んぼが続くエリアだ。
今日見てきた青い海に緑に染まり始めた初夏の田んぼ。
これが合わさった景色が美しくないはずがないんだ。

その中に、自分のクルマがいればなおのこと。

日本海へと続く一本道にサンニーくんを添えて。
水鏡に映るサンニーくんもすごくいい。

これこそがまさにぼくが撮りたかった1枚。
カメラもろくに知らなったころから自転車で走りながら思い描いていた画はこんなだったな。
何年もの時を経てようやく訪れることができたこの場所。
思わずこみあげてくるいろんな感情をシャッターに込めて丁寧に切り取っていく。

ありがたや、ありがたや…

ミッションコンプリート。
何でもないようなあぜ道で今回のドライブの大成功を確信した。

「高原」を駆け上がる

久美浜湾を発って進んだ距離はわずか30km(!!)
ものすごく濃密な時間を過ごしてきたけど、旅路としてはまだまだ中盤に差し掛かったところ。
丹後半島の絶景はまだまだこんなものじゃない。
この先にもすばらしいけしきが待ち受けているんだ。
サンニーくんと(あゆみちゃんと)ともに余すことなく味わい尽くしていこう。

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その前に腹ごしらえをしておかなきゃ!

気づけば時刻は午後1時すぎ。もうそんな時間だったのか!
お昼が過ぎたことを腹時計に気づかされるなんて。笑

『碇高原 ステーキハウス』
〈営業時間〉10:00 – 17:00 (3月-12月中旬)
〈定休日〉火曜日・水曜日

時計をちゃんと見てなかったわりにはいい感じの時間にいい感じのところにいたので山の中のステーキハウスへ🥩
ここもまた、地図を眺めながら気になってたところなんだ。

立派な造りを見ても、メニュー表の価格見ても、ここが「ガチな」ステーキハウスであることは明白。
どれもおいしそうやけど、ここは定番のサーロインステーキとヒレステーキを🥩🥩

あぁ、優勝だ🎊

鉄板の上で豪快な音をたてるアツアツのお肉とオニオンたっぷりソースのマリアージュ。
こんなのおいしいに決まってる。幸せすぎる。。
とんだニンニク爆弾💣やけどそれがいいんだ〇

ごちそうさまでしたっ!

キャンプ場でいつもやってるステーキ屋さんごっこ。
あれはあれでいいけど、やっぱりステーキハウスにはかなわないな。。

贅沢なランチをいただいてお腹も心も満たされた〇
ルートに戻る前に高原の景色も楽しんでおこう!

碇高原牧場
山の中に突如として現れる海の見える牧草地だ。
ついさっきまで目の前に広がってた水平線があんなところに。。

この景色をサンニーくん無しで楽しむわけにはいくまい。

というわけで、放牧!

解放感バツグンの特大パノラマ。
ナイスビューにもほどがある。

こんな景色が広がっているとは。。
あまりのきれいさに、高級ステーキの余韻がどこかに吹き飛んでしまいそうになった。

快走路を抜けて、伊根へ

高原の景色を存分に楽しんだところで下山し、リスタート!

丹後半島の最北端、経ヶ岬に向かって海沿いの道を再び走り始めることに。
タナショーとの待ち合わせに遅れないようにペースを上げていこう。

日本の棚田百選にも選ばれている袖志の棚田や、その近くにある漁村の風景…
このあたりは長い年月をかけて築かれてきた人の営みを肌で感じることのできるこの区間でもある。

「漁村ストレート」を望む

ここもまた、時間をかけてゆっくり楽しみたいところやけど…先を急ごう。 

漁村前の直線区間を過ぎれば経ヶ岬はすぐそこ。
久美浜湾からここにたどり着くまでにかかった時間は実に6時間半。笑
自転車で来たときの2倍以上遅いペース。
走っているときは気にも留めてなかったけど、どこで何をしていたのだろうか。。

丹後半島の最北端をパスしたあとは、伊根に抜ける断崖絶壁ロードへ。

このあたりは以前のお話の中で、「マイベスト丹後半島」と称した区間だ。
切り立った崖に通された思わず見惚れてしまうようなワインディングロードと様々な形の美しい洞門。
駆け抜ける悦びに満ち溢れているんだよね〇

何度でも走りたくなるテクニカルセクションをサンニーくんとともにクリアし、いよいよ伊根町突入!

タナショーが待つ伊根の舟屋群まではあと少し。ラストスパートだ!
最短距離で国道を駆け抜けたいところやけど、ちょっとだけ逸れて新井崎海道からアプローチをかけることに。
最後に目に焼きつけておきたい景色がもうひとつだけこのあたりにあるんだ。

センターラインのない崖の上の狭小路をかき分けていくと、これまた立派な田んぼが視界に飛び込んできた。

すげぇ。
整然と並んだ広大な田んぼの風景に息を呑む。

春の訪れとともに水が張られ、植えられた苗が次第に背を伸ばし、緑のじゅうたんとなって穂をつける。
田んぼが歩む過程はどのタイミングを切り取っても美しい。

その中でもぼくが推したいのはやっぱりこの季節かな。
緑色にもなるし、リフレクションも見れるし。
角度によって表情が変わる初夏の田んぼが大好きなんだ。

良質なライスフィールドに出会えた喜びをかみしめて、バシャバシャ📷
あぁ、今日という日はあまりにも完璧すぎる。。

かつては存在した新井の千枚田は休耕田になっている。
急斜面に沿うように作られた小さな田んぼの集まりはこの上なく美しかったけど…
棚田の存続はそう容易ではないみたい。

締めくくり。

新井にいの田んぼにも大満足◎

今日やりたいことはすべてやり切った。
何年もの間あたため続けた極上のドライブルートは興奮と感動の連続だった。
丹後半島はほんとにいいところだな。

晴れやかな気持ちでくねくね道をクリアし、舟屋群の駐車場にたどり着いた。
さあ、旅の総仕上げの時間だ🍰☕

時をほぼ同じくしてタナショーも到着。
半日ぶりの再会だね!BRZの助手席には…🤭

伊根でスイーツをいただかないことには旅を締めることなどできない。
もうそういう体になっちゃってるから、この日も例に漏れずカフェを訪ねる。

<strong>あゆみちゃん</strong>
あゆみちゃん

INE CAFE以外にもよさげなところがいっぱいありそう!

とのことだったので、この日はちょっとだけ冒険。
舟屋に溶け込むおしゃれなカフェに飛び込んでみた。

『CAFE & BB guri』
〈営業時間〉13:00 – 17:00
〈営業日〉水曜日・木曜日・土曜日

あたたかみのある店内でいただく手作りのタルトと丁寧に淹れられるコーヒー。
どちらも最高すぎる。。

ザクザクのタルトは写真を見ながら何度でも「思い出しおいしい」ができる一品。
メニューに載ってたケーキも全部おいしそうだったまたこの地に来たら訪ねてみよう。

伊根でまったりと流れる時間を「4人」で大いに楽しんだ。
この後の帰り道のことなどすっかり忘れてしまうくらいいい時間だった。。

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舟屋を出てしまえばここからはひたすら帰り道。
無事におうちに帰らなければ旅は終わらないからね。

しばしの間、海沿いの道をランデブー。
宮津の街にたどり着いてしまえばタナショーたちとはお別れ。
結局丸一日遊んでもらうことになっちゃったね。笑
忙しい中駆けつけてくれてほんとにほんとにありがとう!

クルマでの再戦も誓ってそれぞれの帰路に就いた。


こうして幕を閉じた今回の弾丸ドライブ。
すっっっっごく濃い1日だったな。

サンニーくんと行きたかった丹後半島にようやく行くことができたこと。
その丹後半島がこの上ないコンディションでぼくたちを迎え入れてくれたこと。
タナショーが嬉々として迎え撃ちしてくれたこと。
シャッターを切るたびにベストショットが撮れちゃったこと。
そんなすばらしい1日をあゆみちゃんと楽しめたこと。

今日という日は間違いなく上半期のベストデイとなるだろう。

サンニーくんにとっては2022年初となるオーバー500kmのロングドライブ。
今回もノントラブルでよくがんばってくれました◎

次のドライブのことは…しばらく考えなくてもいいや。笑
これだけの思い出ができたんだから…
と言いながらもまたすぐに地図を広げちゃうんやろうけど😋

丹後の海と美しい棚田をめぐる初夏の弾丸ドライブ  

コメント

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